成人の日は太平洋側に”恵みの雨”
冬型続き、カラカラの太平洋側
この冬は西高東低の冬型の気圧配置となる日が多く、日本海側では雪、太平洋側では冬晴れとなる日が多くなっています。
12月5日~1月7日までの30日間合計の降水量をみてみると、日本海側と太平洋側とでは両極端の降り方となっており、平年比でみても、日本海側では水色の100%以上の所が多数を占めているのに対して、太平洋側では茶色の40%以下の所が目立っている状況です。
この30日間で降水量の少ない地点を調べると、東北地方では青森県八戸と福島県相馬で1.5ミリ、関東地方では群馬県前橋、伊勢崎、藤岡で0.0ミリ、埼玉県熊谷で2.5ミリなどとなっています。
特に前橋では11月から雨が少なく、60日間の合計でもわずかに6.0ミリで、これは平年の10%にも満たない量です。
東京都心は12月の降水量が15.0ミリで12月としては12年ぶりの少雨となり、新年が明けてからもぱらつく程度の雨しか降っていません。
こんなカラカラ状態の続く太平洋側ですが、ようやく恵みの雨が降るチャンスが訪れようとしています。
それは3連休最終日の8日(月)成人の日~9日(火)にかけて。
成人式を控えている方にとってはあいにくの空模様となりそうですが、乾燥の影響で風邪やインフルエンザなどが流行ってきていますので、太平洋側では久しぶりに降る恵みの雨といってもいいでしょう。
成人の日の天気は?
成人の日の朝には西日本に大きく雨雲が広がっている予想です。
標高の高い岐阜県などでは午前中だけ雪の所もあるでしょう。
一方、関東~北日本にかけてはまだ降水域が届かずに、特に北日本では少し晴れ間が残っているかもしれません。
しかし午後になると関東~北日本にかけても次第に降水域が広がってくるでしょう。
関東地方で雪になりそうなのは群馬県北部や栃木県北部など標高が1000m以上ある高い所。平地では雪となる可能性はほぼありません。
ただし、北日本では夜にかけて、雪のエリアが増える可能性があります。
南風が吹いて気温上昇。なだれ等に注意。
成人の日は低気圧が急速に発達しながら日本海を進む見通しです。
このため、東~西日本は日本海側を含めて雪ではなく、雨となる所が多いでしょう。日本海側や山沿いではかなりの雪が積もっていますので、なだれや屋根からの落雪、融雪洪水などには注意を要します。
さらに太平洋側では雷を伴って雨脚の強まる所もあるでしょう。
なお、9日(火)~10日(水)は冬型が強まり、寒波が襲来するため、北日本を中心に大荒れとなる恐れがあり、警戒を要します。