GW直前、全国的に雨や風が強まるおそれ

ことしのGWの始まりが来週の週末に迫ってきました。

そこで５０メンバーほどあるアンサンブル予報にてはじき出された最新のGWの天気傾向を、北日本から南西諸島にかけてまとめてみました。今のところ、ことしのGWは北ほど晴れる日が多く、西ほど雨の降る日が多い、北晴西雨（ほくせいせいう）型となる予想で、さらに南からの暖気の勢力が強いため、晴れれば３０度以上の真夏日が続出する可能性もありそうです。

ところで、GW直前となる来週は、低気圧や前線が発達しながら通過するため、全国的に雨や風が強まる心配があります。上図のように、２３日（火）は西日本で再び雨となり、２４日（水）から２５日（木）にかけて、東日本から北日本を大きな雨雲が通過するでしょう。雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所も出てきそうですから、土砂災害や河川の増水、低い土地の浸水などに注意が必要です。

２６日（金）になると、低気圧の雨雲が東へ抜け、多くの所で回復に向かい、そのままGWに突入することになります。では最新のGWの天気をみてみましょう。

北日本は晴れる日が多い傾向

まず北日本を代表して、札幌、青森、盛岡、仙台の天気をみてみましょう。２７日（土）から５月６日（月）にかけて、晴れマークが多く並んでいるのが分かります。ですから基本的には晴れる日が多いGWとなるでしょう。ただ安定した晴れがずっと続くというわけではなく、晴れマークの日でも雨の確率はある程度予想されていますので、４日から５日に１日程度は雨の降る日が出てくると思われます。それがいつなのかは、まだ不確実な状況です。

東日本は晴れたり雨が降ったり

続いて東日本を代表して、東京、名古屋、長野、金沢の天気をみてみましょう。２７日（土）から５月６日（月）にかけて、時折傘マークが出現しています。ですから、おおむね３日に１日程度は雨の降る日が出てくる可能性があります。その可能性が比較的高いと思われる日が、２９日（月）、５月１日（水）から２日（木）、６日（月）あたりですが、まだまだ不確実な状況です。

西日本は雨の降る日が多い

今度は西日本を代表して、大阪、広島、高知、鹿児島の天気をみてみましょう。２７日（土）から５月６日（月）にかけて、圧倒的に傘マークの日が多くなっています。特に鹿児島にいたっては、１０日間全てに傘マークがついている状況です。これは西や南からの雨雲が九州や四国を中心に流れ込みやすいためで、おそらく半分以上の日で雨が降るような感じになるかもしれません。暖湿流の強さによっては、雨量が増える心配もありそうです。

南西諸島は晴れて暑い日が多い

最後に南西諸島を代表して、奄美地方の名瀬、沖縄の那覇、宮古島、石垣島の天気をみてみましょう。２７日（土）から５月６日（月）にかけて、名瀬では傘マークが目立ちますが、沖縄の各地では多くの日で晴れマークが並び、気温は３０度前後まで上がる予想です。早ければGW中に梅雨入りとなる年もある沖縄ですが、今年は晴れがちのGWとなるかもしれません。

１０年に一度の高温となる可能性も

そして注目は、気温です。気象庁からは早期天候情報で、来週２４日（水）頃からの５日間程度は、ほぼ全国的に平年より気温がかなり高くなる可能性が示されていて、これはこの期間としては、１０年に一度程度の高温となる可能性があるという情報です。

上空の暖気から考えれば、東日本や西日本で、晴れ間の出る日に２５度以上の夏日となるのはもちろん、晴れ具合によっては、３０度以上の真夏日が続出する可能性もあります。

まだ気温が上がれば空気が乾く時期のため、熱中症の危険度は真夏ほどは高くはありませんが、それでも日差しの強い炎天下での行動などは、積極的な水分補給を心がけるなど、暑さ対策が必要となりそうです。