コロナショックで金利減免!金利0%で借りられる保険会社の契約者貸付【4月9日追記】
コロナショックで収入減に陥ったり、中には失業したという人もいるでしょう。緊急経済対策が進められていますが、実際に資金を手にするまでにはまだ時間がかかりそうです。その間の当面の資金不足を補う方法として、生命保険の「契約者貸付」があります。保険会社によっては、一定期間、金利0%で貸出しを行っています。
金利の高いカードローンなどに走る前に、わが家の保険を引っ張り出して調べてみるといいでしょう。
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コロナショックで金利支援。0%で借りられる保険会社等の契約者貸付【10月30日現在】
■「契約者貸付」とは?
契約者貸付とは、加入している生命保険商品の解約返戻金の一定割合まで貸付を受けることができる制度です。利用できるのは契約者本人ですが、手続きをすれば即座に借りられるため、目の前の資金不足には大きな助けになります。契約者貸付を利用しても保障は継続します。
借りられる上限は、保険会社や商品によって解約返戻金の50~90%程度と異なります。契約者貸付を利用する際に事務手数料などの費用はかかりません。
契約者貸付を利用できるのは主として次のような保険です。
・終身保険
・養老保険
・学資保険
・個人年金保険
外貨建て保険や変額型の保険(変額保険・変額年金)でも解約返戻金があるタイプであれば、通常は契約者貸付を利用できます。また、期間が長い逓増定期や長期平準定期なども契約者貸付が利用できる場合もあります。
■契約者貸付の金利支援の内容は?
契約者貸付を利用する場合、金利動向や保険会社、契約時期などによって異なりますが、貸付を受ける保険の予定利率に一定利率(0.25~2.00%程度)が上乗せされ、適用利率が決まります。そのため、実際に適用される利率は3.00~6.50%程度と思われます。
新型コロナウイルスによる家計への影響に配慮して、新規に契約者貸付を利用した場合、この契約者貸付の利率を一定期間0%に免除する金利支援を行う保険会社が相次ぎました。
契約者貸付を金利0%で貸出す保険会社は下記の通りです(漏れがあったらごめんなさい!)。
契約者貸付を利用できる商品種類は前述しましたが、金利減免の保険種類は限定されている場合もありますので、各社で確認してください(変額型の商品が対象外となっている保険会社もあります)。0%で借りられる上限の設定も、解約返戻金の50~90%と保険会社で異なりますので確認が必要です。
なお、契約者貸付を新規に利用した日が対象期間内であれば、遡っての適用となります。
※追記:一部に0%で借りられる金額に上限が設けられているところもあるようです。事前にご確認ください。
<契約者貸付を金利免除で0%で貸出す保険会社(共済含む)>
( )内は0%が適用される期間
●5月29日まで受付
・かんぽ生命(3月16日~最長1年間)
●5月31日まで受付
・朝日生命(3月16日~9月30日)
・アフラック生命(3月18日~9月30日)
・オリックス生命(3月16日~9月30日)
・こくみん共済coop[全労済](3月25日~最長1年間)
・JA 共済(3月16日~最長1年間)
・住友生命(3月16日~9月30日)
・SOMPOひまわり生命(3月16日~9月30日)
・第一生命(3月16日~9月30日)
・大樹生命(3月16日~9月30日)
・日本生命(3月16日~9月30日)
・ネオファースト生命(2月18日~9月30日)
・富国生命(2月18日~9月30日)
・三井住友海上あいおい生命(3月16日~9月30日)
・明治安田生命(3月16日~9月30日)
・メットライフ生命(3月16日~9月30日)
●6月1日まで受付
・エヌエヌ生命(2月18日~9月30日)
・ジブラルタ生命(3月19日~9月30日)
・ソニー生命(3月19日~9月30日、一部2月18日~9月30日)
・大同生命(2月18日~9月30日)
・プルデンシャル生命(2月18日~9月30日)
●9月30日まで受付
・東京海上日動あんしん生命(3月18日~9月30日)
*各社のニュースリリースほかより。
*利用する場合は、契約している保険会社・共済団体で詳細を確認してください。
民間の生保が9月30日までであるのに対し、かんぽ生命やJA共済、こくみん共済coop[全労済]では、適用期間が最長1年と長いのが目立ちます。
※追記:問い合わせをいただいたので情報を追加します。
アクサ生命は、契約者貸付の適用金利から▲0.5%減を行っています。例えば、適用3%→2.5%と軽減されます。
5月31日までの受付で、適用期間は3月1日~8月31日です。
■契約者貸付を返済できないとどうなる?
契約者貸付はいわば1年複利で、1年で返せないと金利分が元金に組み込まれ、2年目以降は増えた元金に金利が付きます。
民間の生保では0%で借りられるのは9月30日までで、それ以降は通常の金利が付くため、借りたまま放置をしてしまうと借入額が増えてしまいます。かんぽ生命やJA共済、こくみん共済coop[全労済]も2年目以降は同様です。
契約者貸付で借りた元金と利息が解約返戻金を超えた場合、通知された期日までに払込みをしなければ、保険契約は「失効」、つまり契約の効力が失われます。
失効後も、保険会社が定めた期間内(2ヵ月~3年以内など)に支払えば保険を「復活」させることはできます。ただし、失効期間中の保険料や延滞利息も支払わなくてはならず、また、改めて健康告知も必要です。
大切な保障であるなら、できれば貸付に利率がかかる前に完済したいものですね。
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