『GWに雪マーク!?』 あす29日(金)東北地方の山沿いでは雪やみぞれの降る所も
きのう27日(水)、何気なくTwitterを開いたところ「トレンド」の欄に「雪マーク」という言葉が入っていました。
一体どこの話なのか気になって開いてみたら、なんと私がいる宮城県のお話しでした。民間気象会社などの予報で、週間予報に雪マークがあるということで多くの方が「こんな時季に雪マーク!?」とツイートをしたようです。特にその雪マークのついている日が、最大10連休とも言われるGWの初日なだけにインパクトも大きかったのかもしれません。
実際、あす29日(金)の夜は東北南部の山沿いでは雪やみぞれの降る可能性があり、峠越えの際は注意が必要です。
南に進む低気圧が寒気を引き込む
きょう28日(木)は全国的に穏やかに晴れた一方で、大陸には雲の塊がありました。低気圧によるもので、あす夜にかけて関東付近へと進んできます。冬の終わり~春先に関東などに雪をもたらす南岸低気圧と非常に近いコースを通る予想で、この低気圧が北から冷たい空気を引き込みます。
「冷たい空気」と言っても間もなく5月にもなろうという今の時季ですので、平地で降るものはほぼ雨の予想ですが、標高が上がると話は別です。
あす夜の、上空約1500mの寒気の予想を見ると、ちょうど宮城県付近まで0度の線が下がってきます。1500mの気温が0度以下=蔵王連峰や吾妻連邦など標高の高い山々の上では雪が降っても不思議ではない寒気です。実際、コンピューターの予想では、次第に雪が混じってみぞれが降るようになっていき、山頂付近では雪として降る所もありそうです。
雨雲・雪雲はあさって30日(土)の未明には抜けますが、既にノーマルタイヤに替えている方が多い時季です。峠を越えるような移動を予定している方は十分ご注意ください。
アラバキロックフェスは万全の寒さ対策を
今回「雪マーク」がTwitterのトレンドにまで入った理由には、アラバキロックフェスもあったかもしれません。東北地方では最大級の規模を誇る音楽フェスで、宮城県川崎町のみちのく杜の湖畔公園で29日(金)からの3日間行われます。今年は3年ぶりの開催ということもあり、ファンにとっては待ち焦がれたイベントでしょう。
会場のみちのく杜の湖畔公園の標高は約160m。「山の上」という高さではないものの、内陸は冷たい空気がたまりやすいため、あす29日(金)の夜には会場でも雨に雪が混じるようになる可能性があります。
またそれだけ気温も低くなります。あす29日(金)の川崎町の日中の気温は13度。さらに午後はここから急激に気温が下がり、夜には2度前後まで下がる予想です。
フェスに参加される方もそうでない方も、寒さ対策は万全にしてお過ごし下さい。