初詣に最適 アニメの舞台になっていた神社仏閣70選!
2018年も終わりに差し掛かり、まもなく新しい年を迎えようとしている。新年どこの神社にお参りしようか……毎年行きつけの神社がある人はいいが、そうでない人にとっては悩みの種かもしれない。
アニメやマンガが好きな人にとっては、作品の舞台となった神社やお寺に初詣をするのも良い思い出になるかもしれない。東京都内で有名なところは、「ラブライブ!」の神田明神(東京都千代田区)、「君の名は。」の須賀神社(同・新宿区)などがあるが、2019年に変わる節目として70ヶ所を筆者の独断で選んでみた(下図)。
アニメの「聖地」になった神社というと、「痛絵馬」という、キャラクターの絵が描かれた絵馬を思い浮かべる人もいるかもしれないが、その程度は実に様々だ。上述の「神田明神」のように、オタクの「聖地」アキハバラにも近いところでは、舞台となった作品に関係なく、実に様々な種類の絵馬が奉納されている。
図を見ると、「きんいろモザイク」の成田山新勝寺や「東方風神録」の諏訪大社、「いなり、こんこん、恋いろは。」の伏見稲荷大社などのように、国内屈指の初詣参拝者数や歴史を持つ神社もある。地方の有力寺社も多く、知らずに毎年初詣に訪れていた人もいるかもしれない。
上図は、昨年の記事「初詣にオススメ! アニメ舞台になった神社・寺50選」から加筆したものだが、この1年の間に放送されたアニメの中にも神社仏閣の「聖地」が誕生している。そのうちいくつかを本稿で紹介してみたい。
関東近郊にあるものとしては、群馬県館林市を舞台にしたアニメ「宇宙(そら)よりも遠い場所」(1月~3月放送)だ。南極を目指す女子高生4人組の成長を描いた評価が高い作品で、米ニューヨーク・タイムズの「ベストテレビ番組」海外部門にも12月選ばれた。舞台となった寺社として、館林市の茂林寺が描かれている。日本昔話「ぶんぶく茶釜」の伝説が伝わる寺としても知られる。
山梨県を舞台にしたアニメ「ゆるキャン△」(1月~3月放送)では、作中に登場こそしないものの、ファンを温かく受け入れていることでファンの「聖地」となっているお寺がある。作中の舞台となった高校のモデルとして、廃校舎となった旧下部小学校・中学校を利活用している。だが、駐車場がないという問題があった。そこで、すぐ近くのお寺「常幸院」が駐車場を開放したことから、ファンの交流の場となった。境内の絵馬掛け所には、作品にまつわるイラストが描かれた絵馬が掛けられている。
また、ごく最近の作品として、佐賀県を舞台にした「ゾンビランドサガ」(10月~12月放送)にも舞台となった神社がある。
もし、こうした寺社に知らずに参拝していた場合、是非絵馬掛け所に足を運んでみて欲しい。「痛絵馬」とも呼ばれる、ファンお手製の一風変わった絵馬を見つけられるかもしれない。絵馬掛け所がない寺社も少なくないが、先述の茂林寺のように「巡礼ノート」などと題された交流ノートが置かれている場合もある。これを機に舞台にしている作品にまで触れることできれば、馴染みの神社やお寺への見方が変わるかもしれない。「聖地巡礼」目的で詣でたい人は、図表をそのまま参考にしていただければ幸いだ。
2019年が皆様にとってよいお年になるよう、ご祈念申し上げたい。
※初稿では「常光院」としていましたが、「常幸院」の誤りでした。謹んで訂正させていただきます。