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『あの花』岡田麿里が明かす新潟アニメ映画祭の魅力 監督業と「聖地」から得たもの

河嶌太郎ジャーナリスト(アニメ聖地巡礼・地方創生・エンタメ)
第2回新潟国際アニメーション映画祭で「傾奇賞」を受賞した岡田麿里監督(中央)

 毎年3月中旬に新潟市で開催される新潟国際アニメーション映画祭。世界でも例がない長編商業アニメーションに特化した映画祭で、アニメを取り巻く様々な境界線を取り払い、作品だけでなく、作品を支えるクリエイター達の顕彰を特徴としています。

 2025年3月15日(土)から20日(木)にかけて第3回の開催が決まり、新潟を代表するイベントとしても定着しつつあります。3回目の開催に向け、現在ではコンペ作品の募集が始まっています(11月30日締切)。

 第2回は、24年3月15日(金)から20日(水)にかけて6日間実施されました。審査員長には、世界的アニメーターとして知られるアイルランドのノラ・トゥーミー氏を迎え、映画祭の来場者数も、第1回の来場者数は前年より大きく増加。映画祭の目玉であるコンペ作品は29ヶ国49本の応募がありました。

 この49作品から「傾奇(かぶく)賞」に選ばれたのが、23年9月に公開された、岡田麿里監督・MAPPA制作の劇場アニメ『アリスとテレスのまぼろし工場』(『まぼろし工場』)です。「傾奇賞」は、「従来の価値観に捉われず、斬新で新しいものに挑戦し、創造していく作品」に与えられる賞です。

 岡田さんは『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(『あの花』)や『花咲くいろは』、『凪のあすから』など、アニメ「聖地」がある作品の脚本家として著名で、近年では監督もつとめています。監督第1作目は18年2月公開の劇場アニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』(『さよ朝』)で、監督としても早くも高い評価を受けています。

 なぜ脚本家として活動しながら監督業にも挑戦するのか。なぜ、数々の「聖地巡礼」作品が生まれ、それが作り手側にどのような作用をもたらすのか。そして、地方創生イベントとしての新潟国際アニメーション映画祭をどう評価しているのかなどを、「傾奇賞」を受賞した岡田さんに聞きました。

*  *  *

監督2作目の変化

『アリスとテレスのまぼろし工場』の主人公の菊入正宗(C)新見伏製鐵保存会
『アリスとテレスのまぼろし工場』の主人公の菊入正宗(C)新見伏製鐵保存会

――岡田さんは18年2月公開の『さよ朝』で初監督を務め、23年9月公開の『まぼろし工場』では5年半ぶりの監督2作目となりました。両作にはどのような違いがあったのでしょうか。

 20年以上アニメ業界で脚本の仕事をしていますが、初監督作品の『さよ朝』では、「監督になったらこうしてみたい」「演出面からこういうことを試してみたい」など、脚本家としてずっと思っていたことを監督としてぶつけさせていただきました。脚本家という立場では限界があったことに挑戦してみたい、という思いが強かったですね。

 こうした1作目の経験があって、「こういう映画が観たい」という思いをよりクリアにして臨んだのが、『まぼろし工場』になります。監督だからこそ実現できることが分かった上で向き合っていったのですが、2作目では作品に対してよりシンプルになれたと思っています。なので、はじまりが「脚本」からの一歩なのか、「映像作品」からの一歩なのかというところが、両作の違いなのかもしれません。ただどちらにも共通して言えるのが、自分が考える「アニメ映画」を作りたいということでしたね。

――『まぼろし工場』では作り方にも変化がありましたか?

 制作会社のMAPPAのスタッフをはじめ、1作目に携わったスタッフたちも一緒に走ってくれたのですが、作品に関わっているスタッフの顔が見える作り方を心がけました。以前もそこは気にしたいと思っていましたが、難しいことも多くて。

――スタッフの顔が見える作り方というのは、それぞれの才能を引き出すことなのだと思います。具体的にどのようなことができたのでしょうか。

 例えばこの人がこのシーンを描いてくれるなら、表情だけで感情を伝えられるからセリフは控えめにしたいなとか。あの人は「こんな絵にチャレンジしてみたい」と言っていたから、それが可能になるシーンを作ってみようとか。各々が実現したいものに集中するだけでなく、相手がいるからこそ挑戦できることを意識しながら制作できたと思っています。スタッフが高い熱意をもって臨んでくれたからこそで、本当に感謝しています。

脚本家から監督に挑戦した理由

『アリスとテレスのまぼろし工場』のヒロイン、佐上睦実(C)新見伏製鐵保存会
『アリスとテレスのまぼろし工場』のヒロイン、佐上睦実(C)新見伏製鐵保存会

――『さよ朝』では、有名脚本家が監督をつとめた作品としても取り上げられました。監督が脚本を兼任することは珍しくないですが、脚本家が監督に挑戦するのは珍しいことだと言えます。その原動力はどこだったのでしょうか。

 脚本家は、アニメ制作の中ではトップバッターです。関わるのは最初の段階なのですが、現場が本当に煮詰まって大変になってくるのはその後で。スタッフからはどうしても「現場の人ではない」と思われてしまうんですよね。

――本制作では、脚本をもとにしてできた絵コンテに沿って監督が中心となって作品をつくるので、「気が付いたらアニメになっていた」と言う脚本家もいらっしゃいますね。

 私はそこに抵抗があって、制作の最後まで関わっていたい気持ちが強かったんです。1作目の『さよ朝』では、自分の脚本がスタッフのみんなの手に渡ってから、映像として形になるまでの工程を監督として初めて経験できました。脚本の書き方次第で、ここまでこのパートに迷惑をかけてしまうんだなとか。こういうところはもっと主張したり、振り切った方がいいんだなとか。脚本家としても学びがありましたね。

 同時に、「監督としての自分の理想像」と、「脚本家としての監督の理想像」についても考えるようになりました。前者は、シンプルに「自分自身がどういう人でありたいか」ということですが、後者は「こういう監督と仕事がしたい」「監督はこういう態度でいてほしい」という他者への要望が含まれるので、大きな違いがあるんですよね。1作目では後者にとらわれて、「理想の監督に近づかねば」と自分自身を追い込んでしまいましたが、2作目ではそこから解放された部分が大きいと思います。

――監督になると、脚本とは段違いに多くのスタッフと一緒に仕事することになると思います。

 1作目の『さよ朝』では、監督をやらせていただく喜びと、あまりに大きなプレッシャーから「なんてことを言い出しちゃったんだろう」という怖さもありました。でも、本当にたくさんのスタッフに助けてもらって。2作目の『まぼろし工場』では、スタッフたちが私の監督作品として観たいものを求めてくれたので、自問自答を繰り返しながらも形にすることができました。みんなが突き詰めて作業してくれて、お互いを見て物づくりをしてくれたおかげで、この作品が完成したと思っています。

監督だからできること

(C)新見伏製鐵保存会
(C)新見伏製鐵保存会

――作品作りにおいて、脚本家だとできなくて、監督になるとできるようになることというのは、どういった仕事の範囲なのでしょうか。

 例えば同じ台詞でも、キャラクターの微妙な表情の違いで言葉の意味って変わりますよね。どんな表情にするかは、脚本家という立場ではもちろん、監督という立場でも絵コンテをチェックしているだけでは擦り合わせられなくて。大まかな部分は演出家さんと調整できますが、細かなニュアンスの部分は、アニメーターさんと直接やり取りしないと調整できないんですよね。

――まさに絵コンテの先の部分でも自分の作品作りができるわけですね。

 そうですね。美術や音響面など、全ての部分で関わることができるのが監督だと思います。背景の描写でも、景色とキャラの置かれた立場を重ねるとか、光が入ることで気持ちが照らされるとか、感情と直結した演出が可能です。心の動きを台詞で説明せずに、周囲の情報や空気感で表現していくことを、すごくやってみたかったんですよね。

(C)新見伏製鐵保存会
(C)新見伏製鐵保存会

――一般的に監督は自ら絵コンテを切る作品が多い中で、岡田さんは絵コンテを基本的に演出家に任せる形をとっています。絵コンテを自分で切れないもどかしさのようなものはあるのでしょうか。

 「アニメ監督は自分で絵コンテを切らないといけない」という思いは、周りから言われることも多く、私も最初は強かったです。もどかしさというより、自分への苛立ちといいますか。ただ、熱意あるスタッフと一緒に作っていく中で、そこは気にならなくなってきました。細かいところまで、納得するまですりあわせをさせてもらえているので。

 今回の『まぼろし工場』でも、副監督の平松禎史さんが中心となって絵コンテを担当してくれていますが、本当に素晴らしいんですよ。コンテに刺激されて新しいアイデアが生まれて、みんなで共有することで作品が広がっていく。でも、いつかは全部自分で切ってみたいですね、

――通常の映像作品のクレジットは「監督・脚本」となっている中、『まぼろし工場』では「脚本・監督」という並びになっています。この意図は何なのでしょうか。

 監督が書く脚本に独特の良さがあるように、脚本家が監督をした作品ならではの何かが生まれるといいなと思って、この並びにさせてもらっています。

「聖地」から得られる脚本

『アリスとテレスのまぼろし工場』では岩手県釜石市をはじめ、全国各地の施設などがモデルになっている(C)新見伏製鐵保存会
『アリスとテレスのまぼろし工場』では岩手県釜石市をはじめ、全国各地の施設などがモデルになっている(C)新見伏製鐵保存会

――岡田さんはこれまで脚本家として原作モノだけでなく、原作のないオリジナル作品を多く手がけられてきています。企画はどのように決まっていっているのでしょうか。

 これは作品によって結構違っていますが、私が企画を考えて監督やプロデューサーに提案した作品もあります。逆に監督やプロデューサーにやりたい企画があり、そこからお話をいただく場合もあります。常に「求められているもののなかで、どうやっていくか」を考えたいと思っていますね。

 でもそれは、問題のないところを狙っていきたいのではない。企画を求められている現場では、周りの様子を伺うのではなく、自分が書きたいものをしっかり提示するようにしています。監督から声を掛けていただいたときは、脚本家として自分に何を求めてもらっているのか、監督自身が何をやりたいのかを探るようにしています。

『あの花』のタペストリーが飾られていた秩父市の通り(2012年5月、筆者撮影)
『あの花』のタペストリーが飾られていた秩父市の通り(2012年5月、筆者撮影)

――中には『あの花』や『花咲くいろは』をはじめ、明確な舞台があり、「聖地巡礼」にも繋がっている作品も数多くあります。舞台はどのように決まっているのですか。

 富山県の南砺市などが舞台になった『true tears』や、石川県の金沢市などが舞台になった『花咲くいろは』は、舞台の場所が先に決まっていて、その場所でこういう物語を作って欲しいというオーダーをいただきました。『true tears』だったら富山で恋愛モノ、『花咲くいろは』だったら金沢でお仕事モノ、といった感じのオーダーですね。逆に『あの花』のように、元々は明確な舞台地は決まっていなかったけれども、最終的に私の故郷でもある埼玉県の秩父が舞台になっていった作品もあります。

金沢市の湯涌温泉では、『花咲くいろは』の放送から10年以上が経った今でも展開が続いている(筆者撮影)
金沢市の湯涌温泉では、『花咲くいろは』の放送から10年以上が経った今でも展開が続いている(筆者撮影)

――先に舞台地が決まっていることで、脚本を書く上でプラスになる点はありますか。

 原作がある作品なら、物語もキャラクターの見た目も定まっていますが、自分が企画を立てたオリジナル作品だと何もないところから考えることになるので、舞台が先に決まっていることは支えになります。

 変わった場所を求めているのではなく、そのキャラクターの普段が知りたいんです。「自然が多い場所」と言っても、それが畑なのか田んぼなのか、はえている木は針葉樹なのか広葉樹なのかでずいぶん雰囲気が変わってしまう。この子は普段こういう場所を好むんだ、という情報だけで、なんとなく性格が見えてくるんです。その場所への理解度が深まるほど、キャラクターもリアルになっていくというか。ロケハンで様々な場所へ行って、映像的なところから物語を組み立てる面白さを知ったからこそ、脚本以外の演出的なことをもっとやってみたいと考えるようになりました。

監督業と「聖地」

(C)新見伏製鐵保存会
(C)新見伏製鐵保存会

――今では岡田さんは監督業もやられていますが、監督だと脚本家以上に舞台地に寄り添える可能性があるということでしょうか。

 そうですね。例えばファーストフード店に行くシーンで、外から店内がよく見えるような窓際席に内向的なヒロインが腰かけている。一見問題なさそうなシーンではありますが、私はすごく気になってしまうんです。内向的なら、クラスメイトに目撃されるような場所はきっと避けるだろうと思っちゃうんですよね。そこは、絵にした時の見栄えであるとか、演出上の導線などもあり、脚本家には手がだせないところではあります。

 でも、自分が監督になれば、こうした細かな部分にも触れることができます。逆に脚本家としては、お渡しした脚本を監督にどう受け止めていただけるかが勝負なので、なるべく「私はこう思っていますが、どう采配を振っていただいても大丈夫です」という気持ちで臨むようにしています。

埼玉県秩父市の羊山公園にある「芝桜の丘」から見る武甲山。石灰岩の採掘が盛んに行われている山肌が特徴だ(筆者撮影)
埼玉県秩父市の羊山公園にある「芝桜の丘」から見る武甲山。石灰岩の採掘が盛んに行われている山肌が特徴だ(筆者撮影)

――脚本家業でも監督業でも、周囲からの期待に応えることが岡田さんの一つの仕事観になっていると思います。「聖地巡礼」作品にも多く関わられてきているうちに、地域からの期待の目線もここに加わりそうだと思います。ご自身の脚本で地域が盛り上がって欲しいという意識は書いている段階だとどの程度あるのでしょうか。

 『あの花』では舞台が地元というのもあり、むしろ「聖地巡礼」的な動きになることの戸惑いが正直ありました。気恥ずかしいといいますか、家族のこともありますし。でも、地域の皆さんがすごく良くしてくださって、結果的にすごくありがたかったです。なにより脚本を書く上で、場所を詳しく知っているという利点はすごくあったんですよね。地元ではない他の作品でも、ロケハンで行った時には「ここを深く知りたい」という気持ちでいます。

 ただ風景を見ながら通り過ぎるのではなく、キャラクターが生活しているところを思い描きながら歩く。そうすると、いつの間にかその場所のことが大好きになるんですよね。なので、地域活性みたいなことを意識的に考えずとも、場所を好きな気持ちはやっぱり作品ににじむかなと思います。

『アリスとテレスのまぼろし工場』に登場した、武甲山をモデルにした鉄の山(C)新見伏製鐵保存会
『アリスとテレスのまぼろし工場』に登場した、武甲山をモデルにした鉄の山(C)新見伏製鐵保存会

――『まぼろし工場』では町全体をどこかのモデルにしているわけではありませんが、随所でモデル地と思われる実在する光景が登場し、それらが組み合わさって架空の町を体現しています。『あの花』にも登場した、秩父市の武甲山と思しき山も登場しています。

 『まぼろし工場』では、鉄の山が崩れるシーンの外観のモデルが、私の地元にある武甲山になっています。というか、美術監督の東地和生さんが武甲山にしてしまったんです。脚本でも絵コンテでも、あくまで鉄の山が崩れる絵だったのに。理由を聞いたら東地さんは「岡田さんの作品だから武甲山を入れたいんですよ」と言うんです。「ええっ」と思いましたが、結局そのまま武甲山が登場しました。

 でも、今となってはそういうのも面白いと思うんです。私も逆に『凪あす』では、舞台地であり、東地さんが住んでいた場所でもある三重県の景色をたくさん見てきました。そうすると、東地さんが「こういう景色を求めている」と言った時に、三重県の景色を意識しているのが分かるんですよね。スタッフが過ごしてきた場所や、どんなふうに生きてきたかを知ることが、物語や映像を作る上でも重要になってくる。共同作業の面白さでもあり、業の深さでもあるなと思います。

「傾奇賞」受賞した新潟アニメーション映画祭

第2回新潟アニメーション映画祭の期間中には「がたふぇす」などのイベントも開催し、街はアニメ一色になった(筆者撮影)
第2回新潟アニメーション映画祭の期間中には「がたふぇす」などのイベントも開催し、街はアニメ一色になった(筆者撮影)

――『まぼろし工場』は「第2回新潟アニメーション映画祭」で「傾奇賞」を受賞しました。どのような感想でしたか。

 とにかく嬉しかったです。スタッフの熱意に対してこのような賞をいただけたことで、答え合わせができたような幸せな気持ちでした。一緒に賞をとった海外の監督さんやスタッフさん達と、お互いに喜びあえたのも嬉しかったですね。この傾奇賞は、挑戦的な作品にいただける賞とのことで。これからも現状に慣れることなく、アニメと向き合っていきたいなと改めて思いました。

――新潟国際アニメーション映画祭は第3回も25年3月に開催が決定しています。新潟という地方で毎年行う映画祭についてどのように見ていますか。

 先ほどの「聖地」の話にも繋がりますが、子供の頃に見ていた景色やふれてきた物事など、制作者の経験や生き方が画面に出るのがアニメーションの魅力だと思います。世界中の作品が集まるなかで、それらの違いや、逆に変わらないものを知ることができる。そして、観るだけでなくその制作者の話も聞ける。とても魅力的な機会だと思います。新潟の街のあちこちにイベント会場があるので、ぶらぶらするのも楽しかったです。

 個人的には、大好きな『赤毛のアン』を大画面で観ることができて嬉しかったです。アニメを作る側の立場ではありますが、「こういう作品をつくりたいから好き」ではなくて、「アニメをただ観るのが好き」「純粋にこの作品が好き」という気持ちを常に確認していたいなと思っています。そういう意味でも、「自分には好きなものがたくさんある」ということを再確認できたので、映画祭は本当に幸せな機会でした。

『アリスとテレスのまぼろし工場』キービジュアル(C)新見伏製鐵保存会
『アリスとテレスのまぼろし工場』キービジュアル(C)新見伏製鐵保存会

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 24年11月30日(土)から12月6日(金)にかけて、東京・渋谷のユーロスペースで、「新潟国際アニメーション映画祭 in TOKYO」が開催されます。これは第2 回映画祭で上映された作品のうち、グランプリに輝いた『アダムが変わるとき』をはじめとするコンペティション作品12 作品などを上映するものです。岡田さんの『アリスとテレスのまぼろし工場』も12月1日(日)に上映されます。岡田さんによる舞台挨拶も予定されています。

 そして25年3月15日(土)から20日(木)にかけては、新潟市で「第3回新潟国際アニメーション映画祭」が開催されます。この映画祭では今年公開した商業長編アニメーション映画も対象となっています。今年公開の他のアニメ映画も含めて、どんな長編アニメ映画作品がノミネートされるのか。ここが第3回新潟国際アニメーション映画祭の見どころではないかと思います。

第3回新潟国際アニメーション映画祭は25年3月15日(土)から20日(木)にかけて新潟市で開催される
第3回新潟国際アニメーション映画祭は25年3月15日(土)から20日(木)にかけて新潟市で開催される

(映画祭壇上の写真・画像は新潟国際アニメーション映画祭提供)

(『アリスとテレスのまぼろし工場』に関する画像はMAPPA提供)

(C)新見伏製鐵保存会

ジャーナリスト(アニメ聖地巡礼・地方創生・エンタメ)

1984年生まれ。千葉県市川市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。「聖地巡礼」と呼ばれる、アニメなどメディアコンテンツを用いた地域振興事例の研究に携わる。近年は「withnews」「AERA dot.」「週刊朝日」「ITmedia」「特選街Web」「乗りものニュース」「アニメ!アニメ!」などウェブ・雑誌で執筆。共著に「コンテンツツーリズム研究」(福村出版)など。コンテンツビジネスから地域振興、アニメ・ゲームなどのポップカルチャー、IT、鉄道など幅広いテーマを扱う。

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