エンジェルスの先発投手陣は大丈夫!? 大物FAを逃し、狙っていたサイ・ヤング賞投手はライバル球団へ
今オフ、ロサンゼルス・エンジェルスは、三塁手のアンソニー・レンドーンを手に入れた。けれども、先発投手陣の整備は捗っていない。
ヒューストン・アストロズからFAになったゲリット・コールは、9年3億2400万ドルでニューヨーク・ヤンキースに入団した。ロサンゼルス・タイムズのホルヘ・キャスティーヨによると、エンジェルスもコールに契約を申し出たが、年数は8年にとどまり、総額は3億ドルに届かなかったという。
その後、エンジェルスは、クリーブランド・インディアンズからコリー・クルーバーを獲得しようと動いたが、交換要員が折り合わなかったらしい。クルーバーは、エンジェルスと同地区のテキサス・レンジャーズへ移籍した。レンジャーズからインディアンズには、デライノ・デシールズとエマニュエル・クラッセが移った。
野手を含めても、今オフ最高のFAだったコールに続き、エンジェルスはサイ・ヤング賞2度のクルーバーも逃した。
さらに、サンフランシスコ・ジャイアンツからFAになったマディソン・バムガーナーは、5年8500万ドルでアリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団した。MLBネットワークのジョン・モロシは、その数日前に、エンジェルスが狙っている先発投手の一人として、FAのヒョンジン・リュとダラス・カイクル、コロラド・ロッキーズのジョン・グレイとともに、バムガーナーの名前を挙げていた。
今のところ、エンジェルスの先発投手陣に加わったのは、4人のマイナーリーガーと交換にボルティモア・オリオールズから獲得した、ディラン・バンディだけだ。
2019年のエンジェルスに、先発100イニング以上の投手は一人もいなかった。この点からすると、3年連続160イニング以上のバンディは大きなプラスとなる。また、バンディは2011年のドラフト全体4位だ。ただ、9月にメジャーデビューした2012年を除くと、防御率4.00未満のシーズンはこれまでに一度もない。