横山雄哉投手がファンの声援で実感した“スタートライン”《阪神ファーム》
ウエスタン・リーグが開幕してまもなくの3月27日から、ずっと首位にいる阪神ファームですが、6月後半はオリックスと広島が好調でかなり追い上げられました。何とかゲーム差は2.0以上を保っていたものの、7月2日には阪神-オリックス戦が中止になり、2位の広島が中日にサヨナラ勝ちしたため、その差は1.5まで接近!ちょっと危なかったですね。
でも3日は鳴尾浜で阪神がオリックスに勝ち、由宇の広島は中日と引き分けて(8回途中で濃霧コールド)ゲーム差は2.0に戻りました。翌4日も阪神は勝ち、広島が負けたので3.0差。そして5日、試合のなかった阪神ですが、広島がソフトバンクに負けたことにより3.5ゲーム差と少し広がっています。阪神はきょう6日からイースタン・リーグのヤクルトとファーム交流試合(戸田)で、きょうは藤浪投手が先発。オールスター明けの昇格に向けて、頑張ってください!
【3日 4打点の長坂がヒーロースピーチ】
さて、きょうは3日と4日に鳴尾浜で行われたオリックス戦の結果をご紹介しましょう。まず3日は中止やスライドで約2週間ぶりに登板した先発・望月投手が立ち上がりから打ち込まれ、その後の投手陣も全員が毎回走者を出して、ノーヒットは8回だけという展開。でも打線は中谷選手が今季ファーム1号の2ランを含む2安打、長坂選手は2安打4打点、俊介選手とナバーロ選手もマルチヒットで計10安打9得点でした。
《ウエスタン公式戦》7月3日
阪神-オリックス 15回戦 (鳴尾浜)
オリ 111 001 100 = 5
阪神 201 300 03X = 9
◆バッテリー
【阪神】望月-○歳内(1勝2敗)-高橋聡-岡本-石崎-飯田-福永 / 長坂
【オリ】●東(1勝4敗)(3回1/3)-斎藤(2/3回)-近藤(1回)-張(1回)-東明(1回)-岩本(1回) / 稲富
◆本塁打 神:中谷1号2ラン(東)
◆二塁打 オ:稲富、西浦、宜保、宮崎
神:長坂、ナバーロ
◆盗塁 オ:根本(14) 神:俊介(1)
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率
1]中:荒木 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .221
2]二:熊谷 (4-1-0 / 2-0 / 0 / 0) .223
3]左:俊介 (3-2-1 / 0-0 / 1 / 0) .293
4]右:中谷 (4-2-2 / 0-0 / 0 / 0) .265
5]一:ナバー (4-2-1 / 2-0 / 0 / 0) .195
6]指:片山 (2-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .231
〃打指:岡崎 (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .071
7]三:板山 (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .196
〃三:森越 (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .186
8]捕:長坂 (4-2-4 / 0-0 / 0 / 0) .261
9]遊:小幡 (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .236
※ナバー=ナバーロ
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ※
望月 4回 97球 (8-5-3 / 3-3 / 2.55) 154
歳内 1回 7球 (1-1-0 / 0-0 / 3.26) 146
高橋 0.1回 11球 (1-0-1 / 1-1 / 7.71) 139
岡本 0.2回 10球 (0-1-1 / 0-0 / 5.06) 143
石崎 0.2回 20球 (2-0-0 / 1-1 / 1.10) 150
飯田 1.1回 21球 (0-2-2 / 0-0 / 2.35) 145
福永 1回 22球 (1-3-0 / 0-0 / 1.57) 151
※高橋=高橋聡 ※チーム測定の最速
《試合経過》※敬称略
望月は1回、先頭・根本の右前打と盗塁などで1死三塁として、西浦のタイムリー内野安打で1失点。その裏に2死から俊介が中前打と二盗、中谷がレフトへの2ランで逆転!しかし2回に稲富の二塁打と宜保のタイムリーで追いつかれます。3回には西浦の二塁打と宗のタイムリーで3点目。阪神もその裏に荒木の中前打などで2死二塁として俊介が左前タイムリー!これで3対3となりました。
さらに4回、ナバーロの内野安打と片山の死球などで2死一、三塁のチャンスを作り、長坂が三塁線を破るタイムリー二塁打!一塁の板山も還って2点を勝ち越し、小幡の遊ゴロが相手エラーを誘ってもう1点。なお望月は毎回の8安打を浴び、4回で交代しています。
5回の歳内は1安打のみで無失点。ところが6回は高橋聡が四球と宜保の二塁打、根本の中犠飛で1点を返されて降板。あとは岡本が1四球を与えながらも抑えました。7回は石崎が登板し、2死後に稲富の右前打と暴投、代打・宮崎のタイムリー二塁打で6対5と1点差に詰め寄られます。ここで代わった飯田が四球を与えるも追加点は与えず、続投の8回も1四球を出しながら三振と併殺で無失点。
5回以降はオリックスのリリーフ陣に抑えられた打線。6回に中谷が中前打した以外に走者も出せませんでしたが、8回に登板した岩本から追加点を挙げます。先頭の熊谷が中前打、俊介が送って中谷は二直で2死二塁、ここでナバーロが中越えのタイムリー二塁打!代打・岡崎が四球、森越は死球で2死満塁となって長坂が左前へ2点タイムリー!9対5と差を広げました。
9回は福永が登板して、宗と杉本を空振り三振!代打・白崎に中前打を許すも最後は宮崎を真っすぐで空振り三振に仕留めて試合終了です。
“梅雨時の対応”も必要と望月投手
試合後の話は望月投手から。空振り三振を取っても、逆球だったせいか納得いかない表情でしたね。いい状態ではなかった?「いい感じではなかったですねえ。前回の鳴尾浜(19日、広島戦)が感覚も投げ方もよかっただけに…というのはありました。それを継続して出せなかったので。はい」
登板間隔が空いたことも影響したのではないかと尋ねたら「まあ間も空いて、スライドも2回していますけど、それはいい経験にもなりました。今後もないわけじゃないので。そういう時に、もっとブルペンでもう少し球数を投げてから行くとか、もう少し瞬発力を上げてから行くとか。そういう部分が次は必要なのかなと思いますね。こういう時は」と、想定内のこととして対処できなければならないと望月投手は言います。
瞬発力というのはトレーニングで?登板が近づいていてくるとトレーニングもしにくいですし、いろいろ登板との兼ね合いでトレーニングも日にちを調整して入れているので…。こういう天気になるのは毎年そうですし。ほんと次に生かさないといけないなと思います」。そういえば望月投手もかなりの雨男でしたね。早く梅雨が明けますように。
また最後に登板した福永投手は「よかったです!」と笑顔。6月19日の広島戦で4セーブ目を挙げてから3試合連続で失点していたので、ホッとしたような表情です。「きょうは久しぶりにカーブを投げました。メッチャ久しぶり。よかったですね」。ここからまた継続していきましょう。
点がほしいところで2本のタイムリー!
4回に勝ち越しの2点タイムリー二塁打を放った長坂選手は「左でちょっと変則のピッチャーだったんで、バットを内から出そうと思って。結果は引っ張った打球になりましたけど、そういう意識があったのでよかったかなと思います」と振り返りました。1本で終わらず、8回にも2点タイムリーが出たのは自信になる?と聞かれ「別に自信にはならないですけど(笑)。飛んだところがよかっただけなので。いいタイミングでいいとところに落ちたんじゃないですかね」と言います。
そして「(調子が)いいという感じでもないですけど、まあでもこっちに落ちてきて1試合1本ずつは出ているので、まあ何とか食らいついていけているのかなあと。練習は、きょうはよくなかった。けどまあ全体的に…まあまあかな」と最後は自分でまとめちゃいました。
監督が粘り強くリードしたと、守備面も評価していますよ。「きょうはけっこう点が入って、最悪追い越されなければいいと思って。8回もああやって点が入ったので楽にはなりましたけど。まあ粘り強くいきたいですね、これからも」
彼らしいスイングの彼らしい一発
3日の締めは中谷選手です。まず平田監督が「将大はいいよ。ずっと練習から内容もいいし、練習の姿勢もいい。何とか上でやろうとしていて。大きいのを狙わんでも打てるねん。やっぱり1軍では、打ちたい、打たなきゃって気持ちが強すぎるけど、今はコンパクトにバットが出ているし。ああやってセンター中心に低い打球を打っていけば、将大なんかホームランを打つ角度を持っているんだから」と分析しています。
中谷選手自身は「タイミングをしっかり取れたと思います。今はとにかくタイミングをしっかりとることを集中してやっているので。2本目のセンター前もタイミングを取れた結果」と言い、1軍へ戻るためには「タイミングを取ることができれば、相手投手に崩されないようになる。自分のやることをしっかりやって有意義な時間を過ごしたいと思います」と、明るい表情で話しました。
また元同僚で同い年のオリックス・岩本投手との対決について聞くと、その表情がさらに緩みます。「ガンちゃんとやるの楽しい!」と。センター前ヒット、と思ったらセカンドの宜保選手がジャンプして捕っちゃった。「クソ~」と言って笑いながら「ガンちゃんとやると、たいてい3-2までいくんですよ」と中谷選手。そういえば、今回もフルカウントになっていましたね。
「ガンちゃんとは、これまで3回やって3打数2安打だったんですよ」。じゃあこれで4の2になっちゃった?「クソ~(笑)」。次はホームランを打ちましょうか?「打ちたいですねえ」。来年の交流戦でぜひ。話が終わってからも「ほんと楽しい!ガンちゃんとやるの。メッチャおもしろい!」と繰り返しました。同期の絆は強くて固いものです。
【4日 5投手が完封リレー!】
4日は『石崎投手が交換トレードでロッテへ』というニュースで、朝からビックリ仰天!3日に登板したばかりですもんねえ。5日に鳴尾浜と甲子園でチームのみんなに挨拶をした石崎投手ですが、その2日間とも変わらずに練習をしていました。4日の帰り際も「あしたも来ますよ」と笑顔。残念ながら5日は取材に行けなかったので、コメントをご紹介できなくてすみません。でも、あの150キロ超えの真っすぐでマリンスタジアムを沸かせてくれると信じています。
そして4日は、同じ新日鐵住金鹿島(現・日本製鉄鹿島)から一緒に入団した横山投手が復帰登板することになっていました。不思議な巡り合わせですよね。試合後にコメントしていますので、後ほどご紹介します。試合は1回に荒木選手のホームスチールで先制、8回に板山選手がタイムリーと少ないチャンスを生かして2得点すると、今季初勝利の呂投手をはじめ5投手が4安打完封リレー!7回に登板の横山投手も2奪三振の三者凡退でした。
《ウエスタン公式戦》7月4日
阪神-オリックス 16回戦 (鳴尾浜)
オリ 000 000 000 = 0
阪神 100 000 10X = 2
◆バッテリー
【阪神】○呂(1勝3敗)-牧-横山-尾仲-S斎藤(2敗8S) / 片山
【オリ】●本田(1敗1S)(5回)-鈴木優(2回)-小林(1回) / 飯田
◆盗塁 神:中谷(2)
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率
1]中:荒木 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .221
2]二:熊谷 (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .224
3]左右:俊介 (4-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .285
4]右左:中谷 (3-2-0 / 0-0 / 1 / 0) .282
5]一:ナバー (2-1-0 / 0-1 / 0 / 0) .200
6]指:長坂 (3-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .250
7]三:板山 (3-2-1 / 0-0 / 0 / 0) .205
〃三:森越 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .186
8]捕:片山 (3-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .225
9]遊:小幡 (2-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .234
※ナバー=ナバーロ
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ※
呂 5回 59球 (2-3-1 / 0-0 / 3.26) 148
牧 1回 17球 (1-0-1 / 0-0 / 6.05) 148
横山 1回 13球 (0-2-0 / 0-0 / 0.00) 143
尾仲 1回 14球 (1-2-0 / 0-0 / 5.48) 147
斎藤 1回 10球 (0-1-0 / 0-0 / 2.66) 150
※チーム測定の最速
《試合経過》※敬称略
前日と打って変わって4日は投手戦。まず阪神は1回、荒木と熊谷が連打して無死一、三塁となり、俊介への2球目でダブルスチールを敢行!熊谷の二盗は失敗。でも荒木の本盗は成功で1点を先取しました。その後は4回と5回にヒットが出ますが、ともに併殺などで無得点。ようやく7回、中谷とナバーロが連打して一、三塁となり、1死後に板山が右前タイムリー!この2点のみです。
それでも投手陣がよく頑張りました。呂は1回、2死から死球を与えますが、自身の牽制で刺し3人で終了。2回は先頭の白崎に左前打、中日から移籍した松井佑の中前打などで2死二、三塁とするも、飯田を初球で右飛に打ち取って無失点!3回からは3イニング連続の三者凡退と素晴らしいピッチングでした。
6回は中継ぎに回った牧が登板。先頭の宜保を自身の捕球エラーで出し(本人いわく「焦ってしまった…」とのこと)、1死後に太田の中前打、2死後に白崎への四球で満塁としますが最後は宗を二ゴロ!0点に抑えています。
そして、石崎のトレードが球団から正式発表された直後の14時過ぎに、横山がマウンドへ。まず松井佑から変化球で空振り三振を奪うと、続く根本は真っすぐで空振り三振。ここで守備陣に「2アウト」と指で示し、飯田はボール2球を投じたあと真っすぐで右飛。13球で三者凡退でした。
8回の尾仲は先頭の宜保に中前打されますが、後続は右飛と連続三振で無失点。9回は斎藤が登板して投ゴロ、二ゴロ、空振り三振の三者凡退締めで試合終了!散発4安打の完封リレーです。
今季初勝利でヒーロースピーチも体験
試合後のコメントは、5回2安打無失点で今季初勝利の呂投手からご紹介しましょう。昨年、暑くなってきた頃に「台湾はもっと暑い。暑くなればなるほどいい」と言っていましたが、ことしは「あまり暑すぎでもアレなので、このくらいにしといていただけたら」と笑います。自分はいいけど周りの人たちがきついので、ということだそうですよ。
試合を振り返って「主にストレートが決まったので、変化球もいいところに決められたと思います」と呂投手。コントロールもよかったですね?「ずっと四球を出さないように心がけていて、打者に対して逃げずに攻めていくことができたのがよかった」
前回、ソフトバンク3軍との練習試合では6回に失点してしまったけれど、三振が9つもありました。今回の投球と比べてどうですか?「どちらもいいところと悪いところがあって、前の試合は三振が取れていたけど球数が置くなってイニングを長く投げられなかった。きょうは三振が少ないけど球数も少なくて、効率よくアウトを取れた。そこはそれでよかったです」
なおヒーロースピーチはマイクを持ってこられて笑いながら逃げていたものの、平田監督が「ルー、いけ。清一も!」と促されて観念した模様。清一と呼ばれ原田通訳もあわてて出てきました。ヒーロースピーチは「去年も(やりかけたことが)あったけど、誰かに代わったので」来日初だそうです。緊張はしなかったと呂投手は涼しい顔ながら、原田通訳は「僕の方が緊張しましたよ」と苦笑い。
「今はまだスタート台に立ったばかり」
最後は横山投手です。昨年8月に左肩の手術(クリーニング術)を受け、背番号115の育成契約となって、鳴尾浜でリハビリとトレーニングを続けてきました。その昨シーズンも、左肩の影響で安芸キャンプスタート。そこで2月18日の高知ファイティングドッグス戦(安芸)で1イニング投げ、再び離脱しています。そして5月5日の大和高田クラブ戦(鳴尾浜)で1イニングを投げ、それが最後だったわけですね。よって1年と2か月ぶりの実戦登板。公式戦となると、2017年6月9日のウエスタン・ソフトバンク戦(甲子園)以来のことでした。
「マウンドに立って、名前を呼ばれてスタンドの人からの拍手とか『頑張れよ』っていう声を聞いた時に、やっとスタートラインというか、投げるとこまで来たんだなっていうのを感じて。そこはすごくよかったです」。振り返って言葉をかみしめながら語った横山投手。腕も振れていたのでは?と聞かれ「まあ頑張って、腕を振っているように見えたってのはよかった。でもまだ、ちょっとフワフワしたとこがあったので。ピッチングの組み立て自体もできなかったので、きょうの収穫としてはマウンドに立てたという、そこしかないですけど」という答えです。
今から、という気持ちの方が強い?「そうですね。今からです、ほんとにスタート台に立ったばかりなので。何とかしっかりチームの戦力になれるように、ここからトレーニングや肩のケアをしっかりやって、そういう日々を歩んでいきたい」
次の目標は?「今回投げて肩の状態をまずはしっかり維持しないといけないと思う。そういうピッチングの間隔を、なるべく日にちを空けずに入ったりというのを意識してやっていくこと。ゲームに関して言えば、きょうフワフワしてしまった面があったから、もっとドッシリと躍動感を出していけば、もっといいボールを投げられるという思いが正直ある。ブルペンで投げている球が、きょうはまだ出なかったので、そこが出るようにしっかりと。力強い真っすぐを、球速とかじゃなくてバッターが差し込まれるような強い球をしっかり投げられるようにしたいです」
8年間ともに過ごした先輩へ
トレードが発表された石崎投手とは、社会人時代から一緒にやってきた時間も長い横山投手。「本当に8年間、ずっと一緒に野球をやってきたので…。社会人に入団した時、お世話してくれた先輩が石崎さんで、ドラフトの(同じ阪神に)1位と2位で決まった時も何かの縁かなと思って。社会人以上にプロでもお世話になって、入った時は心強かった。でもトレードというのは仕方ないというか、新しいところに行っても頑張ってほしいですし。チームは変わるけど、僕も石崎さんに負けないよう、一緒に頑張れればなと思います」
会話は?「もう朝会ったんで。でも意外と、あの人も笑っていて(笑)。頑張ってください、と握手してという感じでした」
投げる直前、マウンドに立って一瞬うつむいた横山投手。帽子に隠れて確認できなかったけれど、目を閉じていたようにも見えました。束の間の出来事でルーティンの1つだったかもしれませんが、あの短い時間に横山投手は何を感じたのでしょう。この1年あまりの痛みや不安や苛立ちや、励まし支えてくれた方々の顔が胸に去来したのか。もちろん、いつも近くにいてくれた石崎先輩のことも。それはまた、もう少し先に聞いてみたいと思います。
<掲載写真は筆者撮影>