セ・リーグの3監督が揃って交代するのは、21世紀に入ってから6度目。原監督はそのうち5度に関わる
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/unenatsuki/00100571/top_image.jpeg?exp=10800)
セ・リーグの3監督が一斉に交代する。これは、21世紀に入ってから6度目のことだ。そのうち、読売ジャイアンツ、阪神タイガース、中日ドラゴンズの監督が揃って代わるのは、2001年のオフと2003年のオフに続き、今オフが3度目となる。
どの球団も監督交代のサイクルは異なり、この3球団による揃い踏みが多いのは、単なる偶然だろう。ただ、セ・リーグの3監督が交代した6度のオフのうち、原辰徳の名前は、2011年のオフを除いて5度登場する。こちらは、偶然とは言いきれない。
![筆者作成](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/unenatsuki/00100571/image01.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
選手、コーチ、監督のいずれかとして他球団に在籍した後、読売の監督になったのは、2リーグ制がスタートした1950年以降では、藤田元司(1981~83年、1989~92年)しかいない。1993年以降は皆無だ。
一方、他の11球団には、2001年以降の監督に限っても、他球団に在籍したことのある人物がいる。広島東洋カープの場合は、2006~09年に采配を振ったマーティ・ブラウンが、選手としても監督としても、広島の前にメジャーリーグの球団に在籍した(コーチ歴はマイナーリーグのみ)。
球団一筋ということになれば、当然ながら、監督を選ぶ際の選択肢は狭まる。そうなると、実績のある原が繰り返し登用されるのも無理はない。東京ヤクルトスワローズの小川淳司のように、他球団にも監督再任の例はあるが、読売はここ7度の監督交代のうち、今オフを含む4度が再任だ。