ノルウェー発高校生ドラマ『SKAM』が欧州5か国でリメイク決定
北欧ノルウェー発の高校生ドラマ『SKAM』(スカム)が、オランダ、ドイツ、イタリア、フランス、スペインでリメイクされることが15日に発表された(NRK)。
ドラマはノルウェー国営放送局によって製作された。テレビという伝統的な視聴方法から離れた、スマートフォンなどを使う若者をターゲットにしたものだったが、社会問題やタブーをテーマに、国境を越えて幅広い世代から絶賛された。
ほぼ毎日、公式HPでは短いクリップが何回も予告なくアップされ、インスタグラムというSNSも同時活用された。いつクリップが出るか分からないという仕組みが、公式HPを何度も訪問したくなる中毒者を続出させる。
人口520万人という小国からうまれたドラマだが、メディアのイノベーション成功例として、世界中にファンを増やし、大きな注目を集めた。
言語や文化が似ているスウェーデンやデンマークという北欧諸国では、ドラマはそのまま再放送されていた。デンマークでは劇場化もされている。
その土地と若者たちの悩みや生活にあわせたストーリー展開にしたいという考えから、米国などではリメイクが決定していた。各国でのリメイクには、ノルウェー国営放送局が監修に携わり、ネット配信や若いターゲットグループへのリーチ方法などをアドバイスする。
局の広報担当のスプルス氏に問い合わせたところ、現時点では日本を含むアジアでのリメイクの話は出ていないとのこと。
Text: Asaki Abumi