宮脇咲良のルセラフィム 今夜のFNS歌謡祭に登場 披露される韓国語楽曲はどんな曲?
今夜、再び宮脇咲良が日本の地上波に登場する。
所属するルセラフィムが19時台の「FNS歌謡祭 夏」に出演するのだ。
いわばK-POP日本人メンバーの「逆輸入」。同グループのカズハ(中村一葉)らとともに番組に出演予定だ。
AKB48などで活動した宮脇咲良は、2018年に日韓合同のオーディション番組「PRODUCE48」で上位にランクイン。「IZ*ONE」として活動した後、再度2021年5月に「ルセラフィム」として再デビューを果たしたのだ。
7月上旬の日本地上波出演時に続き「あまり詳しくない方」向けのガイドを。前回はグループ概要を紹介したゆえ、今回は楽曲について。
番組では(間違いなく)「FEARLESS」という楽曲を披露する。英語で「恐れ知らず」という意味だ。
韓国語楽曲の歌詞の内容ははっきり言って番組内で字幕が出るだろう。ここでは「曲の背景」と「宮脇咲良が歌うパート」についての紹介を。
「過去にとらわれず、恐れのない未来に向かって行こう」と歌う
「FEARLESS」。韓国の事務所側による楽曲の公式説明はこうだ。
「何を見てるの? あなたが何と言おうと、怖くないわよ。結局は私が勝つんだから」
ボールドなベースリプとグループなリズムの調和が成すパンク基盤のオルタナティブポップ。「欲望を隠そうとするあなたの言葉がおかしい。謙遜の演技はこれ以上やらない」といった歌詞を通じ、過去にとらわれず、恐れのない未来に向かって行こうという抱負を表現する。
パン・シヒョク統括プロデューサー(BTSの育ての親)が歌詞のプロデュースに参加し、防弾少年団の‘Life goes on’を手掛けたシンガーソングライターBLVSHとアメリカの有名なポップアーティストDestinyRogersが作曲に参加した。
韓国で今、大流行中の「ガールズクラッシュ」のコンセプトだ。
女性が憧れる女性。カッコよくて主張できる女性。
2020年にBLACKPINKが2020年に米ブルームバーグ誌「世界で最も影響力のあるポップスター」に選定される以前から、この「ガールズクラッシュ」が韓国内を席巻している。
特に昨秋から今年に入ってデビューし、90年代後半~2000年代前半に生まれたメンバーで構成されている「第4世代」と呼ばれるグループの多くがこのコンセプトだ。
韓国内のマーケットを見た時に、アイドルのファン層は圧倒的に女性。それゆえ「女性アイドルも女性に受け入れられなければ興行的に成功しにくい」という面も背景にある。
そういった流れのなか、今年5月2日に発表となった「FEARLESS」。
韓国では同名のアルバムの「リードトラック」として音楽番組で5月上旬から10週間に渡り披露された。主要な6番組に計30回出演し、うち4度1位を獲得した。ヒットまで時間がかかるグループも多いなか、これはかなりの好スタートといえる。
リーダーのチェウォンは楽曲制作にあたり、「スタッフ側がメンバーとかなり長時間のインタビューを行った」と明らかにしている。当事者が言いたいこと、考えていることをかなり尊重して作られた楽曲なのだ。
宮脇咲良は何を歌う?
宮脇咲良はこの3分2秒の楽曲のなかで、6人のメンバー中※、上から4番目に長い16.4秒を歌う(※活動休止中のために13日は欠席予定のメンバー含む)。
まずは0分44秒あたりのこのパート。
英語だ。文字通り「何をあなたは見てるの?」という意味。ここは韓国でも2通りの解釈がある。一つは「世の中に対して、『あんた何を見てるの?』と反発する」意味。もうひとつは「私が守ってあげたい人(おそらく同世代の女性)に対して『何、周囲の目線を気にしているの?』」という意味。
後に続く歌詞が「You should get away(逃げなさい) Get a get a get away 다치지 않게(傷つかないように)」と続くこともあってのことだ。
もう一つ、宮脇咲良は1分49秒あたりからこう歌う。
デビュー前からグループ内での韓国内関心度1位メンバーだった宮脇咲良、「怖いもの知らず」という題名の楽曲にあって、パートは多くはないものの、"いいところを歌っている"のだ。
この楽曲の世界観は、同名アルバム1曲めの「The World Is My Oyster」という曲(インストロメンタル)に対する韓国側の公式アルバム説明でもまた、しっかり説明されている。アルバムの2曲目として「FEARLESS」が収録されており、そこの導入部分としての位置づけもあるのだ。アルバム全体で「こういうことが言いたいんですよ~」という考えが記されている。
「この世を自分の思い通りにする。私は世界を手に入れる」
デビューアルバムの始まりとなるイントロ曲であり、世界を見渡すルセラフィムの視点を入れた曲だ。感覚的なベースハウススタイルのトラックの上に「世の中を自分のものにする」というメッセージを溶かし込んだ。ランナウェイを想像させる強力なリズムとサイケデリックなムードが調和を成し、洗練された印象を送り届ける。メンバーが直接3ケ国語で伝えるナレーションも曲の雰囲気を盛り上げる」
強い、主張するというだけではちょっと息が詰まるか? 最後にひとつ、ちょっとかわいらしい彼女たちの映像を。
さる5月27日の韓国でのテレビ出演時の「FEARLESS」でのものだ。最初の地面に寝るところから立ち上がる印象的なダンスの際「靴の音が大きく入ってしまった」。あと楽曲の途中で「マイクのハウリングが入る」。
このハプニング、逆に韓国では彼女たちの評価を高めた。「ライブ感がよく出ている」と。収録は事前録画だったかどうか定かではないが、ホントに生歌でやっている。よく分かる映像だ。13日夜の本番前にどうぞ。