まさかの笑顔うつ病と適応障害の『共通点』とは!?対処法についても解説
こんにちは、精神科医しょうです。
突然ですが「笑顔うつ病」と「適応障害」を知っていますか?
両方とも見分けが難しく、特に初期段階では明確な線引きをすることは、非常に困難な病です。
しかし、「笑顔うつ病」も「適応障害」も放置していれば、重度のうつ病を発症してしまう恐れもあるため、決して侮ることはできません。
もし、何らかの異変を感じていたり、体に症状が出ていたりするようであれば、まずは医療機関を受診し、診断を受けるようにしましょう。
どちらを患っていたとしても早期発見・早期治療が何よりも大切です!
今回は、患っている本人ですら見過ごしてしまいがちな恐ろしい病、「笑顔うつ病」と「適応障害」の共通点について考えていきたいと思います。
笑顔うつ病と適応障害について
・笑顔うつ病とは?
笑顔うつ病は正式な病名ではありません。一般的にはうつ症状を抱えているけども、笑顔を作れるために周りからはうつ病だと思われにくい、そう解釈されています。しかし、日常生活では間違いなく苦痛を抱えているんです。
笑顔を作れるがために、周囲も本人も気付かずに過ごしてしまうことが多くあります。
・適応障害とは?
生活の中で生じる様々なストレスを上手く対処できなかった結果、生じる病気です。
外的な要因によるストレスと、内的な要因による性格や気質が組み合わさって発症すると言われています。
笑顔うつ病と適応障害の共通点
どちらも診断が難しい病であることが共通しています。
適応障害は、初期段階では笑顔うつ病と同様に、笑顔で過ごすこともでき、本人も気が付かないことが多くあります。
両方の共通点をいくつかあげてみました。
- いつもと変わらず過ごすことができる
- 笑顔で交わすことができる
- 他人の気遣いに対して「大丈夫!」と返してしまう
では、いつ頃、どのようにして異変に気付くことが多いのでしょうか?
人は心への負担が継続すると、体に何らかの症状が表れ出します。
たとえば、「発疹が出る」「めまいがする」「腹痛」「頭痛」など、突然、症状が表れた場合は要注意です!
気を付けたい!笑顔うつ病と適応障害の心身症状とは?
では、自分が笑顔うつ病や適応障害を患っていないかを見分けるには、具体的にどのようなポイントに気を付ければ良いのでしょうか?
微笑みうつ病と適応障害に表れやすい心の症状と体の症状に分けて、いくつかまとめてみます。
<心の症状>
・興味・関心が薄れる
・気分の浮き沈みが激しくなる
・集中力の低下
・不安や焦りを強く感じる
・神経が過敏になる
・自己嫌悪に陥りやすくなる
<体の症状>
・全身の倦怠感
・食欲不振
・不眠
・動悸
・めまい
上記にあげた症状はほんの一例です。
他にもさまざまな症状が表れることがあるため、詳しくは医療機関を受診し、診断を受けて下さいね。
笑顔うつ病と適応障害に共通する気質と対処法とは?
病を患いやすい人とは、どのような気質や性格を持っているのでしょうか?
いくつかあげてみました。
・生真面目
・些細なことでも抱え込みやすい
・ストレスを溜め込む
・自分に厳しく、負荷をかける傾向がある
・人への気遣いが多い
上記の人の共通認識として「人に迷惑を掛けたくない」「人から嫌われたくない」という思いが強い傾向が見受けられます。
心配、不安、恐れなどのネガティブな感情を日頃から抱くことが多く、そのことは体全体の免疫力低下にもつながっているものと思われます。
あなたは最近、心の底から声を出して笑ったことはありますか?
「楽しい」「嬉しい」「幸せ」という感情や思いは、体内の細胞を活性化させ、免疫力を高め、病気に強い体を作ってくれます。
まずは、作り笑いではなく心の底から声を出して笑うことから始めてみませんか?
自然に笑うためのオススメの方法を紹介します!
・気の合う人と明るい話題で盛り上がる
・好きな漫画や本を読む(明るい内容にしましょう)
・テレビで漫才やドラマ、バラエティー番組をみる
・明るい歌を聞いたり、口ずさんだりする
ストレスが原因で病気を発症したら
自分が強いストレスを抱えていると感じた場合、もしくはストレスが原因で病気を発症してしまっているかも?と感じた場合には、どのように対処していけばいいのでしょうか?
現在の状況を冷静に見つめ直し、下記のことに取り組んでみましょう。
・休養する
まずは心身の休息が大切です。
できるだけ何も考えずに、横になって休むようにして下さい。
・周囲へ相談する
人と人とのつながりは、ストレスを受ける反面、助けられることが多いことも事実です。
迷惑が掛かるなどと思わず、人を頼ってみましょう!
頼られた本人も、案外嬉しいものです。
・医療機関を受診する
何らかの悩みや症状がある場合は、放置せずにすぐに医師の診察を受けるようにしましょう!
早期段階で発見出来たら、治療期間、治療費もわずかで済むかもしれません。
まとめ
どんな病気でも発症する原因があります。
特にストレスを対処していくことは、難しい場合もありますが、今後の人生を考えると「逃げる」というのも選択肢の一つかもしれません。
今回の記事で紹介した通り、日頃から、作り笑いの多い方は、心の底から笑える工夫と環境を整えていくことが大切です。
「笑顔うつ病」や「適応障害」にならないためにも、あなたなりのストレス対処法を、普段から実践してみましょう!
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを応援しています♪