当てはまる!?不安障害の種類や症状について解説。
こんにちは、精神科医しょうです。
「不安障害」とは、過剰な「不安」に苦しめられる病です。
あれこれと迷い、頭から離れないような不安や、発作が起きる不安などがあり、度合いも感じ方も人によって異なります。
不安障害はうつ病などと同様に、神経伝達物質の乱れが不安を過剰に引き起こすことが原因だと言われています。
しかし現在のところ、まだ解明されていないことも多く、不安障害と言う病が世間一般的に、十分に認識されていないということもあるため、周囲の理解が得られずつらい状況にある人もいるでしょう。
そこで今回は不安障害について理解を促すため、種類と症状について解説したいと思います。
「不安障害」の種類とは?
主な不安障害には以下のようなものがあります。
・パニック症
・広場恐怖症
・社交不安障害
・全般性不安障害
また、参考までに強迫観念と関連があるものとして
・強迫症
・ためこみ症
などがあります。順番に見ていきましょう。
・パニック症
予期しない時に激しい不安感をともなって「動悸がする」「息が苦しくなる」「めまいがする」などのパニック発作が起きます。
特別の原因や前触れも無しに、このような発作が繰り返し起こります。
検査をしても体には異常が見つからないため、気のせいだとされたり、発作にみられた身体症状から他の病だとされたりすることがあります。
発病には過労やストレスが強く関係しているとも言われており、多くの人が発病前の半年間に、強いストレス的な出来事や残業が毎日続くなど長期間の体力を消耗する状態を経験しています。
・広場恐怖症
パニック症を発症した方は広場恐怖症を併発していることが多くあります。
パニック発作を抑えるために抗不安薬を飲み、発作が治まればすべて解決とはいきません。強い不安について脳が記憶しているため、二次的な症状が表れることがあります。
特にパニック発作は、体の内外で起こった出来事を感じ取り処理する大脳に影響を及ぼすとされています。
たとえば、発作は治まり日常生活をこなしているように見えても、また発作が起こったらどうしよう…という不安があり、ゆったりとした気持ちになれないというものです。
パニック発作は思いがけない時に起こるため、電車やバスに乗ることができない、駅に近づくのも怖いと感じる場合もあります。
この不安を「予期不安」と言うのですが、場所や乗り物が怖くてたまらないので、避けてしまう病を「広場恐怖症」と呼んでいます。
重症の場合は、家から一歩も外に出られなくなることもあります。
・社交不安障害
社交不安障害で最も多くみられるのが「異常なあがり症」と言うべき症状で、人前で話をする時、強度の不安と緊張を感じ、混乱におちいります。
「対人恐怖」や「赤面恐怖」と表現されることもあり、気合だけでは乗り越えることが難しい病です。
しかし、この病の受診率は低く、なぜなら、自分が社交不安障害と思っていない、そもそも人と対面することに恐怖心があるので、受診を回避するなどの原因が考えられるからです。
程度がはなはだしく社会生活に困難を感じる場合は、社交不安障害の可能性を視野に入れて、早期の受診をすることをオススメします。
・全般性不安障害
全般性不安障害は理由や根拠も無しに不安が次々と現れて、心を占領してしまいます。
何をしていても絶えず「失敗するのではないか?」「何か悪いことが起こるのでは?」などと考えてしまい、気持ちのやすらぐことがありません。
本人も心配しなくてもいいとわかっていることも多いのですが、周囲がいくら「大丈夫」だと言っても、不安を抑えることはできず、集中力の低下や不眠、イライラ、うつ状態におちいることがあります。
また、ネガティブな発想ばかりしていると免疫力が低下し病を発症してしまう可能性も高まりますので、早期に治療が必要だと言えます。
このような不安障害を患うと、患っている本人はもちろん、周囲もつらい状態におちいることも多くありますので、我慢や不安、心配などを自分の中だけにとどめておくのではなく、援助を求めたりしながら、乗り越えていくようにすると良いでしょう。
「不安障害」と上手に付き合うには?
何らかの不安障害だと診断されると、誰しも大きな衝撃を受けます。
特に「何が悪かったのか?」と自分を責める方も多いのですが、決してそうではありません。
どんな病でもストレスが引き金になっていることが多く、不安障害の場合も何らかの要因で脳が疲れてしまったのだと言えます。
まずは、医師から処方された薬を用法容量を守って服薬し、「脳を休ませてあげる」ことを意識して過ごしてみましょう。
無理に「リラックスしないと!」「休息しなければならない!」などと強く思いながら過ごす必要はありません。
自分がやりたいように過ごしてみることが、早い回復へとつながっていくんです。
色々やりたい気持ちはあると思いますが、負担にならない範囲内の活動であれば問題ありません。
まとめ
今回は「不安障害」について解説しました。
どれに該当するかによって、治療法や薬も異なるため自分が何らかの不安障害かも?と感じた場合は、自己判断せずに必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
医療機関を受診するだけでも、不安は和らぐことがあります。
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