通算500本塁打以上のスラッガーが今シーズン初本塁打。これは最後から何番目のホームランになる!?
6月14日、ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)は、ダブルヘッダーの1試合目にホームランを打った。
これにより、カブレラの通算本塁打は508本となった。ただ、昨シーズンの終了時点からは、1本しか増えていない。今シーズンは、前日まで33試合に出場し、120打席(107打数)に立ちながら、ホームランは打っていなかった。打率と出塁率は.215と.292。23安打中、長打は二塁打が7本だった。
カブレラは、4月18日に40歳の誕生日を迎えた。昨年11月に「三冠王のカブレラが来シーズン限りで引退する。プーホルスのように有終の美を飾ることはできるのか」で書いたとおり、今シーズン限りでバットを置くつもりでいる。
資格初年度の殿堂入りは、まず間違いない。500本塁打、3000安打、600二塁打をいずれも達成した選手は、カブレラの他には2人しかいない(「3000安打&500本塁打&600二塁打は、カブレラが史上3人目。3つのうち2つを達成しているのは…」)。首位打者は4度、本塁打王と打点王は2度ずつ。2012年は、三冠王になっている。
一方、通算本塁打の歴代トップ20入りは、難しそうだ。20位タイの3人、テッド・ウィリアムズ、ウィリー・マッコビー、フランク・トーマスは521本塁打なので、カブレラが彼らに並ぶには、あと13本のホームランを打つ必要がある。
もっとも、これが最後のホームランにはならないだろだろうし、トップ20に入る可能性もゼロではない。5月30日以降の7試合で、カブレラは、打率.478と出塁率.500を記録している。11安打の過半数は長打。ホームラン1本と二塁打5本だ。6月14日のダブルヘッダー1試合目は、スペンサー・ストライダー(アトランタ・ブレーブス)からのホームランだけでなく、ライセル・イグレシアスから二塁打を打っている(これを書いている時点で、2試合目は途中。1打席目は三振を喫した)。
なお、カブレラがトップ20にランクインする場合、それまでに追い抜いていくのは、509本塁打のゲリー・シェフィールド、511本塁打のメル・オット、512本塁打のエディ・マシューズとアーニー・バンクスの4人だ。