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介護する人、される人。寒い冬に生姜で血行促進と風邪予防

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

東京でも雪の予報が出るなど寒さも厳しくなってきましたね。そんな寒いときにおススメなのが「生姜」です。「いまさら生姜をおすすめされても…」と思うかもしれません。ですが、介護食にとって生姜は体を温める他に、「辛みや風味」を変えていつもの食事が少し変化します。また、魚や肉のにおいも消してくれるので一石二鳥の食材です。今回は生姜を使った介護食の食事、生姜を使うことで得られる食事の変化をご紹介します。

生姜は、健康にさまざまな効能が期待できる食材です。介護食でもおすすめな理由を生姜の主な効果と食べ方について詳しく説明します。

・血行促進:生の生姜に含まれる「ジンゲロール」という成分が、血管を拡張して血流を良くする効果があると言われています。この成分が手足の冷えの解消が期待されています。

また加熱した生姜は「ショウガオール」という成分に変化し、体の芯を温める作用があります。スープや煮込み料理、温かい飲み物と一緒に摂ると体がポカポカしてくるのはこの成分が作用しているからです。

・むくみ解消:「ジンゲロール」による血行促進で余分な水分の滞留を改善します。

・冷え性の改善:血行促進と体温上昇効果で冷えを緩和します。

介護食が必要な方(特に高齢の方)は、手足のしびれを訴える方もいます。「しびれ」と「冷え」は、同時に発生するようでわが家の介護メンズの1人は、冬のこの時期はいつも「しびれてるし、冷えてるしで足の感覚がない」と訪問看護の看護師さんに訴えて、入浴時に足のマッサージをして血行促進を促しています。ですが、毎日は難しいので、食事でできることは料理を作る私がサポートをしています。

生姜なら「チューブのおろししょうが」はダメなの?と思われる方もいると思います。「チューブのおろししょうが」は防腐剤が含まれているので、栄養、成分共に生の生姜とは異なります。料理に使う時は「チューブ」、鍋や刺身などで使う時は生のものと使い分けています。もちろん、時間がない、すりおろすのが面倒という時はチューブを使います。

また「ジンジャーパウダー」というものもスーパーや100円ショップなどでみかけます。これは「生姜を乾燥させたもの」ですが、「ショウガオール」が生の生姜よりも多く含まれています。なので、体を温めて血行を促進する効果がより期待されています。パウダータイプの方が、水や料理に溶けやすいので私はパウダータイプをよく使用しています。料理にはもちろん、自分が「ちょっと風邪を引きそう」という時にお湯や紅茶などに振りかけて飲むと、体がポカポカと温まります。ウィルスや細菌に対する抗菌、抗炎症作用が期待されるので、介護する側も積極的に摂ることをおすすめします。

生姜は料理に加えることで簡単に摂取でき、健康に良い効果を実感できる食材です。辛みもあり、いつもの料理に少し加えるだけで「ピリッ」として風味も変わります。

おすすめなのは、「とろみのついた料理」に生姜のすりおろしやパウダーを入れると風味と辛みがつきます。とろみと生姜の作用で食べ終わるころには体が温か書くなります。うどんやラーメンスープに隠し味程度にいれても美味しく頂けます。どの料理とも相性は良いので、様々なものに少しずつ入れて、お好みの味を探してみてくださいね。ただし、入れすぎには気をつけて下さいね。介護食を食べている人がむせてしまう可能性もあるので、少しずつ好みの量をみつけてくださいね。

※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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