『白と黒の革命』が映す日本社会の中東観――松本清張と国際ジャーナリズム(1)
偉大な作家が歴史の「うねり」に遭遇した際に、どのような作品を紡ぐのだろうか。そうした場面が四十年ちょっと前に起こった。松本清張が、一九七八年八月末から九月下旬までの約三週間にわたりイランを取材で訪れている。その時、この国では、ちょうど巨大な津波のような反国王運動が進行していた。この経験を踏まえて清張は『白と黒の革命』を執筆した。
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