冬至の日の「希望の心理学」
■冬至とクリスマス
今日は冬至。一年で昼が一番短い日です。太陽が遅く上り、すぐに沈みます。そして今は、クリスマスシーズン。イエス・キリストは冬には生まれていませんが、古代ローマで太陽が最も力を失うこの時期に太陽神の祭りがあったそうで、それに対してクリスチャンたちが、太陽ではなく太陽を作った本当の神の祭をしようと思い、キリスト誕生記念祭が始まったそうです。
最も暗い時期だからこそ、希望にあふれたイベントをしようと、古代人も考えたのでしょう。
■幸福と希望
心理学の研究によると、幸福は安定から、希望は変化から生まれます。幸福は特別な贅沢ではなく日常生活から生まれます。日ごろの感謝の心、人への親切、良い人間関係、目標に向かって励む、人を許す、運動する、そのような行動習慣から幸福は生まれます。
しかし変化は訪れます。幸せな日常は去り、愛する人を失い、目標は叶わず、ケガで選手生命が絶たれることもあるでしょう。そんな時こそ希望が必要です。希望は悲しみの涙から生まれます。希望は闇の中の小さな光です。
■希望とは
希望学の研究によれば、
希望とは、新しい大切な何かを見つけ、みんなと一緒に一歩踏み出す事から生まれます。
新しい友達、新しい仕事、新しい目標、新しいやりがい。失ったものばかりにとらわれず、新しい大切なものを見つけます。そして、どう行動したらよいか、新しい目標に具体的にどのように近づいたら良いかを知ります。
知った上で、行動を起こします。頭の中で考えているだけでは希望は生まれません。一方踏み出すときに希望は生まれます。悩みが解決したら行動するのではなく、行動することで悩みは小さくなります。
ただ、一人ぼっちで歩み出すのは辛いでしょう。孤独感は希望の大敵です。理解者がいる仲間がいると感じ取れることが大切です。そして希望を持って生きている中で、新しい幸福も生まれてくるのでしょう。
冬来たりなば 春遠からじ
光は闇の中で輝いていた 闇は光に打ち勝たなかった