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【梅雨の掃除】消毒用エタノールをさらに上手に使うヒント

おそうじペコ掃除研究家・掃除ライター

こんにちは、掃除研究家おそうじペコです。

ウィルス対策で手にする機会が増えた消毒用エタノールですが、手指の消毒以外にもお掃除に使用することができます。掃除に活用する方法は少しずつ知られてきていますが、ちょっとしたヒントを知っておくとさらに上手に使うことができます。今回は消毒用エタノールを上手に使うコツを使用シーン別にまとめました。

◆スッキリ!夏のお掃除に消毒用エタノールを活用

エタノールには濃度によって「無水エタノール」「エタノール」「消毒用エタノール」の3つがあります。今回ご紹介するのは、アルコール濃度80%前後の消毒用エタノールです。

消毒用エタノールが夏掃除におススメな理由

消毒用エタノールを使って掃除ができるのは、油を溶かす作用があるからです。他にも除菌作用もあるため除菌やカビ対策など以下のように様々な家事に活用することができます。

・一般的な油汚れの拭き掃除(調理後の油、食卓の食べこぼし、皮脂汚れ)
・食中毒予防(調理台や調理器具の除菌、容器の除菌)
・カビ対策(押入れや浴室のカビ予防やカビ対策)

速乾性もあるため、カビが気になる高温多湿の季節の掃除におすすめなのです。

◆消毒用エタノールをもっと上手に使うコツ

消毒用エタノールのクセを知っておけば、さらに快適に使いこなすことができますよ。
主なコツを使用シーンごとにご紹介します。

拭き掃除に使う場合

①クロスやぞうきんになじませてから使う

消毒用エタノールは、場所や物によってはコーティング加工が剥がれたり変色してしまうことがあります。スプレー容器に入れて使用する場合、思わず周囲に飛び散って変色してしまうことがあります。なるべく拭き掃除したい場所には直接スプレーせずにぞうきん、またはクロスになじませてから拭き取ると安全です。

変色変質が起こらないかテストしてから使用しましょう。
変色変質が起こらないかテストしてから使用しましょう。

ドアノブに直接スプレーして掃除していたら、周囲のドアの塗装が剥げてしまった・・ということもあるので要注意です。

②乾いた状態、乾いたクロスを使用する

水回りに使う時は、水気を拭き取ってから使用します。水気を多く含むとアルコールの濃度が下がってしまうからです。同じ理由で、使用する際のぞうきんやクロスは濡れたものではなく乾いたものを使用します。

食中毒予防などの除菌に使う場合

①汚れを落としてから使う

調理台は意外と汚れているので定期的にしっかり洗浄して除菌すると食中毒予防になります。
調理台は意外と汚れているので定期的にしっかり洗浄して除菌すると食中毒予防になります。

調理台や調理器具の除菌目的で使用する場合、まずは洗浄や拭き掃除をして汚れを落とします。ある程度汚れを落とし雑菌や細菌を減らした状態で、改めて消毒用エタノールで除菌することでより効果があがります。

②しっかり乾燥させて使う

洗浄後すぐに使用すると、水気が残るためアルコール濃度が下がってしまいます。一度拭き取り、乾いた状態にしてから消毒用エタノールを使用します。「洗浄→乾燥→除菌」のステップを覚えておくとよりしっかり除菌ができます。

カビ対策に使用する場合

①カビに直接スプレーしない

カビを見つけた!まずは落ち着いて、いきなりスプレーしないことです。
カビを見つけた!まずは落ち着いて、いきなりスプレーしないことです。

クローゼット等にカビを見つけた場合、狭い空間でカビに直接スプレーすると胞子が周囲に飛び散ってしまいます。まずは乾いたクロスになじませてから、そっと拭き取るようにします。

②顔から離して使用する

浴室内のカビ予防として、天井や壁を消毒用エタノールで拭き掃除をする方法があります。カビの胞子をあらかじめ拭き取り、除菌しておくことで予防になるからです。

スプレー容器に入れて使用する場合、浴室などの狭い空間で使用すると思わず吸い込んでしまうことがあります。体質によっては咳き込んだり喉に刺激を感じることがあります。使用する場合は換気をし、顔から離して使用するようにします。

高所の拭き掃除には軽いミニワイパーがおすすめです。
高所の拭き掃除には軽いミニワイパーがおすすめです。

天井など高所に使用する場合は、クロスにあらかじめなじませてワイパーなどにつけて拭き取ると便利ですよ。

※使用上の注意
引火するため火気厳禁です。ガスレンジ周囲で使用する時は特に注意してください。また、コーティング加工してある家電製品や家具、デリケートな素材に使用すると表面が溶けて変質することがあるので使用しないようにしてください。

◆速乾性があるのでスッキリしたお掃除ができます

ベトベトした油汚れをサッパリさせるだけではなく、速乾性があるのでジメジメした夏には消毒用エタノールを使うと気持ち良いお掃除ができます。汚れだけでなく、除菌もできるのも一石二鳥です。使い方のコツを覚えておくと、効果を上げることができるので少しだけ心がけて使ってみてくださいね。

**こちらの記事も参照にしてみてくださいね!**
「エタノールと使い捨てクロスで浴室カビ予防」
https://creators.yahoo.co.jp/osojipeko/0100109092

掃除研究家・掃除ライター

資格等「ハウスキーピングコーディネーター2級」「掃除能力検定士5級」主な著作物「暮らしを楽しむお掃除エッセンス」「魔法の1分そうじ」「お掃除やる気スイッチ」「ゆるく身につく家事のきほん」等。SNS、メディアを通じて掃除に関する情報を発信しています。日々、暮らしに役立つ掃除術について探求中。

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