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WBCスーパーウエルター級6位の再起

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 2022年4月9日、WBCスーパーウエルター級1位だったエリクソン・ルビン(27)は、同2位のセバスチャン・フンドラを相手に暫定王座決定戦のリングに上がった。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220411-00290838

 互いにダウンを奪い合う展開となったが、深刻なダメージを負ったルビンのコーナーが9ラウンド終了時に棄権し、トップコンテンダーは敗者となる。

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 WBC6位に踏み止まるルビンは先週末、再起戦を行った。対戦相手は20勝(9KO)3敗1分のルイス・アリアス(33)。

 1年3カ月ぶりのファイトとなった世界6位は、正確、かつ多彩なパンチをコンスタントに放った。そして第5ラウンド、右フックでアリアスを沈め、試合を終わらせた。ノックアウトタイムは2分11秒。

Esther Lin/SHOWTIME
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 試合後、勝者は語った。

 「アリアスは動きがスローだった。彼の全ての動きに対応できた。調子も良かったよ。フンドラに敗れてからずっとジムで練習してきたし、万全を期して今日を迎えたんだ。

 もしアリアスが戦い続ける気なら、手を休めずにKOしようと思った。彼が痛んでいることは分かっていたし、俺のボディーブローが効き、ペースを落とし始めていたからね。

Esther Lin/SHOWTIME
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 フンドラ戦は、モチベーションを高めてくれた。あの試合は自分のプロモート会社であるPBCが、去年の年間最高試合に選んでくれた。無論、やる気が出たよ。154パウンドで戦う準備は万端だ。今夜のメインイベントの勝者と戦ったっていいぜ」

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20230626-00355209

 この夜のメインイベントはWBC暫定ミドル級タイトルマッチで、カルロス・アダメスがKO勝ちを収めた。自身の戦績を25勝(18KO)2敗としたルビンのもう一つの黒星は、2017年10月14日にジャーメル・チャーロに挑みファーストラウンドで屠られたものである。

 ルビンに<3度目の正直>は訪れるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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