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自分の都合を優先する子の5つの特徴【現役教師が解説!】

ナナホシ教育/子育て/学校

給食当番の時間、係の仕事を終える前に「遊びに行きたいから、私はもう行くね」と言い残して出て行ってしまったKくん。残された友だちは困った表情で片付けを続けています。でも、遊び時間になると、さっきまで気にしていた様子もなく、元気いっぱい遊んでいました。

子どもたちの中には、このように自分の「やりたい」気持ちが先に立ってしまう子がいます。今日は、そんな子どもたちの特徴と、私が担任として心がけていることをお話ししたいと思います。

自分の都合を優先する子の5つの特徴

1. 「待つ」ことが苦手

自分の順番が来るまで、なかなか待てません。発表の時間、「はい!はい!」と手を挙げたまま、指名されていないのに話し始めるMさん。周りの子が発表しようとしていることに、なかなか気づけません。

2. 約束を簡単に破ってしまう

その場の気分で、決めたことを忘れてしまいます。「掃除が終わってから遊ぼう」と約束したのに、途中で抜け出してしまうTくん。友だちが呼びに来ても「あとでやるよ」と気にしていない様子です。

3. 自分の失敗を認めたがらない

自分に都合の悪いことは、人のせいにしがちです。宿題を忘れて「お母さんが準備してくれなかった」と言い訳するRくん。でも、本当は遊びに夢中で忘れてしまったようです。

4. 人の話を最後まで聞けない

自分の言いたいことで頭がいっぱいになります。「でもね、でもね」と友だちの話を遮って、自分の話を始めるYさん。相手が何を言いたかったのか、気づいていないようです。

5. 周りの気持ちに鈍感

自分のことで精一杯で、他の人の気持ちに気づきません。大好きなサッカーの話を一方的に続けるSくん。友だちがつまらなそうな顔をしていることに気づかないまま、話し続けています。

まとめ

自分の都合を優先してしまう子どもたち。その姿に、周りの子たちが困ってしまうこともあります。でも、決して悪気があってのことではないんです。むしろ、「今」の気持ちに正直で、周りが見えなくなってしまうだけかもしれません。

大切なのは、その子の「やりたい」気持ちを否定せず、でも少しずつ周りへの気づきを育んでいくこと。時間はかかりますが、必ず成長は見られるはずです。

ちょこっとアドバイス

その場で厳しく叱るのではなく、落ち着いてから「お友だちはどんな気持ちだったかな?」と一緒に考える時間を作りましょう。良い行動が見られたときは、具体的に褒めてあげましょう。例えば、「今日は最後まで当番を頑張ったね」「友だちの話、よく聞けていたね」などがよいですよ。

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