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大谷翔平の週間最優秀選手5度は、マイク・トラウトらと並び球団史上2番目の多さ。その上にいるのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Jun 15, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月12日~18日の週間最優秀選手(プレーヤー・オブ・ザ・ウィーク)に、ア・リーグは大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ナ・リーグはマイケル・ハリス2世(アトランタ・ブレーブス)が選ばれた。

 このスパンに、大谷は、打者として、7試合で打率.435と.588、6本塁打と12打点。投手としては、1登板で6イニングを投げて自責点2だった。ハリス2世は、7試合で打率.556と出塁率.536、3本塁打と9打点を記録した。

 ハリスの出塁率は、打率よりも低い。そうなる理由については、前にこちらで書いた。

「打率よりも低い出塁率。そんなことってあり得る??」

 大谷は5度目の受賞、ハリス2世は初めての週間最優秀選手だ。

 この賞は、ナ・リーグが1973年、ア・リーグは1974年にスタートした。

 エンジェルスの選手として5度の受賞は、ティム・サーモンマイク・トラウトの2人と並び、7度のノーラン・ライアンに次ぐ。

 エンジェルスで受賞2度以上の選手は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

デーブ・ウィンフィールドは、1991年に3度受賞している。1シーズンに3度は、1975年のライアンとともに、エンジェルスでは最も多い。

 メジャーリーグ全体のシーズン最多受賞は4度だ。今から6年前の2017年に、J.D.マルティネス(現ロサンゼルス・ドジャース)は、デトロイト・タイガースとアリゾナ・ダイヤモンドバックスでプレーし、移籍前と移籍後に2度ずつ、週間最優秀選手に選ばれた。

 また、ライアンの通算受賞13度は、アレックス・ロドリゲスと並び、歴代6位タイに位置する。その上のトップ5は、16度のマニー・ラミレスミゲル・カブレラ(現デトロイト・タイガース)、15度のバリー・ボンズ、14度のフランク・トーマスアルバート・プーホルスだ。

 プーホルスの受賞は、セントルイス・カーディナルスで13度とエンジェルスで1度。だたただ、エンジェルス時代の週間最優秀選手は、最後の通算14度目ではない。カーディナルスへ戻った2022年に2度受賞し、シーズン終了後にユニフォームを脱いだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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