奇妙に光る謎の天体「ORC」肉眼では見ることができず、天の川銀河の5万倍のサイズ、その正体は一体?
謎に満ち溢れている宇宙、近年でも新たに謎が謎を呼ぶ天体が発見されています。本記事では、超大型サイズでありながら肉眼では見ることのできない「ORC」をご紹介します。
■奇妙に光る謎の天体「ORC」
2019年に初めて発見された謎の電波サークル「ORC」は、直径が100万光年と途方もなく巨大であり、銀河を包み込む球のような構造をしています。名前の由来は「Odd Radio Circle」直訳すると、「奇妙な電波サークル」を意味しています。ちなみに、これは私たちが位置している天の川銀河の5万倍以上という、もはや良く想像できないほどの大規模サイズとなっています。
さらに、ORCは通常の可視光では観測することができないため、人間の目では見ることができません。電波望遠鏡を使った観測でしか確認することができない天体なのです。歩いていたら間違えてORCに突っ込んでしまいそうですね。
ORCがどのようにして形成されたのか、そしてどんな天体なのかについては全く解明がされていませんまた、今まで見つかっているどのタイプの天体にも対応しておらず、全く新しい種類の天体であると考えられています。そして、ORCはこれまでにたったの5個しか発見されていない、非常に珍しい天体なのです。
一説によると、ブラックホールや銀河が放出した超巨大なガスではないかと考えられています。まるで見えないシールドでどこかの銀河や惑星を保護しているようにも見えるORC、あなたはどのような天体だと思いますか?
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