謎の天体が22分おきに電波を発信?宇宙を移動し続ける謎の信号、未知の天体か地球外文明の宇宙船?
まだまだ謎に満ちた宇宙ですが、本記事では近年発見された宇宙からの謎の電波について、22分おきに電波を発する天体、宇宙を移動し続ける天体、の二つを解説していきます。
■22分おきに電波を発する謎の天体
30年以上の間、22分おきに謎の天体から地球へシグナルが発信されていることが観測されました。 電波やX線などを発する天体「パルサー」は自転速度が速く、通常1分以下の間隔で電波を発しています。
しかし、今回発見された天体は、22分という非常に低速で安定したペースで自転していると考えられています。さらに、その誤差はわずか10分の1ミリ秒であり、非常に高い精度で電波のオンオフを繰り返しているのです。
前例のない非常に奇妙な天体ですが、実はこの天体から発せられた電波は35年前の1988年に初めて観測されていました。しかし、誰もこの電波の存在に気付いていなかったのです。 既知の天体物理学では全く説明することのできない謎の天体、果たして30年以上もの間私たちに何を伝えようとしていたのでしょうか。実はこのような天体は他にも見つかっています。
■宇宙を移動し続ける謎の信号のキャッチ?
東京大学の研究者らは、宇宙を移動し続ける謎の信号のキャッチに成功しました。その信号は10年以上にわたり発信し続けられており、高速に移動する宇宙船、または地球外生命体のいる天体ではないかと主張する専門家もいます。
一方で、高速電波バーストと呼ばれる、中性子星が高速に自転することで発生する電波とも考えられています。ほとんどの高速電波バーストはたった数ミリ秒の電波が一度観測されるだけなのですが、ごくまれに何度も電波パルスが観測されることがあるとのことです。
2007年に初めて発見されましたが、電波が放出される詳しい仕組みはまだわかっていません。近年はこのような電波の観測技術が飛躍的に向上しており、近い将来には地球外生命体からの信号をいち早く分析できるようになるかもしれませんね。
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