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女性がハマるアイドル=LOVE。指原莉乃プロデュースにフワちゃん、峯岸みなみも関わる新曲で見せるもの

斉藤貴志芸能ライター/編集者
(左から)音嶋莉沙、大谷映美里、齊藤なぎさ、野口衣織、山本杏奈(撮影/小澤太一)

指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ、=LOVEの快進撃が続いている。日本武道館2daysで幕を開けた今年、1stアルバムがオリコン1位となり、ツアーファイナルの横浜アリーナに続き、4周年コンサートの幕張メッセ開催も発表された。特筆すべきは、各ライブ会場で6~7割を占める女性ファンの多さ。新曲『ウィークエンドシトロン』ではフワちゃんがラップの作詞、元AKB48の峯岸みなみがMV監督を担当し、ガーリーなテイストがより高まっている。メンバーから5人に聞いた。

ライブ会場はいい匂いがします(笑)

――全国ツアーファイナルの横浜アリーナでは、お客さんの7割くらいが女性のようでした。

齊藤なぎさ お話し会に来てくださるファンの方も女の子が多くて、ツイッターでも女の子がたくさんリプを送ってくれます。男性の方ももちろん大切ですけど、女性の方も好きでいてくださるのは、すごくうれしいですね。

大谷映美里 確かに、サイン会をやっていると、女の子がずっと続くことがあります。自分でもSNSは女の子の参考になるように更新していますし、会場に女の子が多いと空気がさわやかでいい匂いがして(笑)、幸せです。いろいろな方が来やすいと思います。

野口衣織 最近、写真集を出させていただいて、サイン会をしたら女の子の名前を書くことが多くて。「私に女性ファンがこんなにいてくれたんだ」と感じました。

――個々のメンバーのファンの男女比率も、比例して女性が6~7割くらいですか?

山本杏奈 そこは人によるみたいです。今日のメンバーだと、私以外は女の子が多い気がします。

大谷 杏奈は孫みたいに思われているから(笑)。

山本 私もファンの方を「おじいちゃん」と呼んでます(笑)。でも、最近イコラブ(=LOVE)に女の子のファンが増えたのと同じ比率で、私のSHOWROOMでも女の子のコメントがどんどん増えていて。横アリは平日開催だったので、女性が特に多かったのかもしれませんけど。

――莉沙さんは男性には確実に人気を呼ぶタイプだと思いますが、ブランドとコラボでデザインしたアクセサリーがすぐ完売したりもしてます。

音嶋莉沙 そうですね。サイン会にも女性の方がわりと多く来てくれて、半々か、男性の方がちょっと多いくらいです。

齊藤 私は7~8割が女性かな。男性のファンの方はいるのか? というくらい(笑)。

山本 いるわ(笑)!

撮影/小澤太一
撮影/小澤太一

オシャレの参考にしてもらっているのかな

――なぎささんもブランドとコラボしたワンピースが即完売して、再販したんですよね。これくらいイコラブの女性人気が高い理由を、皆さんはどう見ていますか?

齊藤 指原さんの歌詞がすごく女の子に刺さったり、衣装が同性から見てもかわいいし、メンバーがみんな、羨ましいと思うレベルの顔面をしているので。

山本 人類で一番かわいい子にそう言われてもね(笑)。

齊藤 仲良しなことも理由かもしれません。グループがさわやかな感じでいいのかな。

山本 ひと口に女性ファンと言っても、いろいろだと思うんです。みりにゃ(大谷)のファンだったら、きっと憧れがあって、私もオシャレとかの参考にしています。最近もコスメで何を買うか迷って、みりにゃとなーたん(齊藤)が何か紹介していたなと、ネットで探しました(笑)。

大谷 聞きに来てよ(笑)!

山本 直接聞けばいいんですけど、普通にヤフーで検索して(笑)。そしたら、みりにゃのオススメのリップが出てきて、番号を調べて買いました。そういう女の子が多いんじゃないかと思います。

――衣織さんの女性ファンはカッコ良さを求めているんですかね?

野口 女性は「女の子っぽい衣織ちゃんが好き」という方が多いです。それは私も意外でした。逆に、男性は『手遅れcaution』や『記憶のどこかで』のような「カッコいい衣織が好き」という方が多くて。私のファンの方は不思議だなと思います(笑)。

撮影/小澤太一
撮影/小澤太一

後輩にモテてネクタイはあげてました

――莉沙さんのかわいらしさは、女性から見ても惹かれるものでしょうか?

山本 莉沙はかわいいですけど、それだけでなくて、パフォーマンスがしっかりしている部分も魅力だと思います。メンバーをいろいろな形で好きになっていただいている感じがします。

音嶋 私はMVとかでいろいろな髪形をしていて、シングルごとの特典会に女性が同じ髪形で会いに来てくださったりします。同性だからこそ、メイクとかの情報交換をできるのが楽しいです。私はよく「フワフワしている」と言われますけど、私のファンの皆さんもフワフワ系の方が多い気がします。

――皆さんはイコラブに入る前から、女子にモテる人生だったんですか?

齊藤 私は逆に、女の子がめちゃくちゃ好きでした(笑)。そう言うと語弊がありますけど、女子校に通っていて、かわいい子やボーイッシュな子を追い掛けて、カメコしてました(笑)。

大谷 私もかわいい女の子の写真集できれいな体を見るのが好きで(笑)、思春期の男子みたいな目線でした。クラスのかわいい子にも近づこうとして、話し掛けたりもしました。

――自分が女子からアプローチされたりは?

大谷 後輩の子にはすごくモテて、卒業式にジャージやネクタイは全部なくなりました(笑)。

齊藤 みりにゃは絶対モテそう!

撮影/小澤太一
撮影/小澤太一

ファンの方が好きなプク顔をしました(笑)

――新曲の『ウィークエンドシトロン』も女性人気が高かった『Want you! Want you!』と同じ作家チームの楽曲ですが、気に入りました?

山本 私たちが好きな感じの曲で、ということは同じ女性の方にも好きになってもらえると思います。でも、男性の方にも好きと言ってもらえそうな楽曲やMVになったので、老若男女に愛していただきたいです。

野口 すごくポップで明るくて、笛なのかな? ♪テレテレッテッテ~という今まで聴いたことのない音のリズムがいっぱい入っていて。歌詞も<す す 好き CHU CHU CHU~♪>とか耳に残るところが多くて、つい口ずさみたくなります。ラップの部分もギャップがあって、永遠に聴いていても飽きない楽曲ですね。

音嶋 聴いているだけで元気が出て、ライブでお客さんも声を出せるようになったら、一緒に楽しめると思います。

――MVでは皆さんが競うように、いちいちかわいいことをやってきますね。特に、なぎささんの<大事に混ぜて>の混ぜ混ぜポーズから<あら?>、<もう?>、<まだ!>と来て<ダメ!>でバッテンを作るまでが、ものすごい破壊力です。練習したんですか?

齊藤 全然してません。でも、今回監督をしてくださった峯岸さんが「こういう感じがいいんじゃない?」とか、メンバーそれぞれが一番かわいく見える角度やポーズを撮ってくださったので、すごくやりやすかったです。プラスαで自分で考えて、ファンの方が好きなプク顔をしました(笑)。

齊藤なぎさ(さいとう・なぎさ) 2003年7月6日生まれ、神奈川県出身 (C)YOANI
齊藤なぎさ(さいとう・なぎさ) 2003年7月6日生まれ、神奈川県出身 (C)YOANI

ついキス顔をしちゃうのは控えようかと

――映美里さんはどアップのキス顔がありました。

大谷 白ホリでのライティングがめちゃめちゃきれいで、峯岸さんも「かわいいよ、かわいいよ」と盛り上げてくださったので、楽しく撮影できました。あのキス顔は2回くらいやったのかな? 峯岸さんに「もう1回お願いします」と言われて、使われていたから良かったです。

――大サービスでしたね(笑)。

大谷 でも、私はキス顔をしがちなので、ちょっと控えていこうかなと思います。得意ではないですけど、ついやっちゃうんです。

――杏奈さんはサイドポニーを披露しました。

山本 今回、前髪を上げることは指原さんと話して、決めていただきました。おでこを出すのが初めてで、あまり自信がなくて緊張したんですけど、ずっと下ろしていたので「変化を付ける」ということでした。それで撮影現場で楽屋に戻ってきたら、マネージャーさんに「次はサイドポニーで」と言われたので、たぶん峯岸さんからの要望だったんだと思います。ファンの方に好評で、指原さんにも峯岸さんにも感謝してます。

大谷 杏奈が大人になりました(笑)。

野口 新しい杏奈って感じ。

山本 かたくなにおでこを見せない人間だったので(笑)、ひとつ踏み出せて良かったです。

――ハートマークを作るときも、よりかわいく見せようと?

山本 でも、私はみんなみたいにプク顔とかキス顔が得意でなくて、恥ずかしがってしまうタイプなんです。峯岸さんが声を掛けてくださったり、メンバーが一緒にやってくれるから、私もノッてできます。みんなで撮ったほうが表情が豊かになります。

峯岸さんはツボを把握していたみたい

――衣織さんはダンス中にウインクをしていたり。

野口 なんかクセで、“困ったらウインク”みたいなところがあります(笑)。

山本 すごい。逆にクセにしたい(笑)。

野口 普段はやりませんけど(笑)、ライブ中も多いみたいで、最近ファンの方に「衣織ちゃん、よくウインクするよね」と言われて気づきました。私もウインクはちょっと控えようと思ってます。

齊藤 えーっ!? めっちゃかわいいのに。

野口 でも、効果がなくなると悲しいから(笑)。ここぞというときに使うようにしたいです。

――レモンのスライスを片目に持ってきたりもしてました。

野口 そこは峯岸さんが決めてくださいました。上から持ってきて、顔に寄せて、トッピング的な雰囲気を出そうと。そこも好評で、峯岸さんはファンの方のツボを把握してらっしゃって、さすがだと思いました。

――峯岸さんが自分のYouTubeチャンネルに上げたメイキング動画だと、ひたすら「かわいい」と言ってばかりでしたが(笑)、現場ではいろいろディレクションがあったんですね。

野口 そうですね。でも、「かわいい」もたくさん言ってくださる中で撮影すると、私たちもテンションが上がるので、ありがたかったです。

――莉沙さんにも峯岸さんからのディレクションはありました?

音嶋 白の衣装のときに大人っぽく見せるために、髪型を低めのポニーテールにしたり、イメージシーンで「振り返ってチラッとカメラを見て」という指示をしてくださいました。自然な笑顔を引き出していただいたと思います。

――今回の黄色の衣装もかわいいですね。

齊藤 全員違う形になっていて、髪飾りも違うんです。私と(齋藤)樹愛羅はツインテールとハーフツイン、シュシュは私が黄色で樹愛羅が白めで、正反対になっているのがかわいかったり。私はあまり露出してないんですけど、みんなは肩や背中や腕を出していて、目の保養になります(笑)。

撮影/小澤太一
撮影/小澤太一

お腹を常にヘコませて6パックに割れてます

――MVでは髙松瞳さんがフランス菓子のウィークエンドシトロンを作ってますが、皆さんは普段ケーキとか作ったりしますか?

大谷 バレンタインくらいですかね?

齊藤 みりにゃはバレンタイン、本当にすごくて! 何年か前、私、感動したんだよね。

大谷 ああ、シナモン?

齊藤 どうやって作ったんだろうと思いました。

大谷 あれはお母さんとの共同制作だったので。

山本 言わなきゃバレないのに(笑)。

大谷 お母さんも結構こだわりがあるので、一緒にかわいいものを作りました。

――映美里さんはファッション以外にも、女子力アップのためにしていることはありますか?

大谷 お腹を常にヘコませてます(笑)。

野口 みりにゃの腹筋はすごいです。

大谷 私は小さい頃からお腹がプヨプヨしていたので、物心がついてからずっと、お腹をヘコませて生きてきました。力を入れると、6パックに割れていたりします(笑)。

大谷映美里(おおたに・えみり) 1998年3月15日生まれ、東京都出身 (C)YOANI
大谷映美里(おおたに・えみり) 1998年3月15日生まれ、東京都出身 (C)YOANI

料理の作り甲斐があるメンバーです

――他に、女子力磨きのために何かしている方はいます?

野口 なーたんは常にしているイメージ。

齊藤 食べ物の糖質制限をしています。あと、美容院、皮膚科、まつ毛パーマ、眉毛サロンは全部、絶対に1ヵ月に1回は行くと決めています。

山本 私は料理が好きなので、誰かにごはんを作りたいなと思ってます。

大谷 前にオムライスを作ってもらいました。おいしかったです。

野口 あーっ、食べた! めっちゃやさしい味がしました。

――どういう流れで、オムライスをふるまうことに?

山本 本当に意味がわからなくて(笑)。

大谷 いきなりだったね。

山本 みんなが「オムライスを食べたい」と言い始めて、「とりあえずごはんを炊く?」みたいなノリになって。急にケチャップライスを作り始めたから、包む卵も作るしかなくなりました。

大谷 「ふわふわがいい」とお願いした通りにしてくれて。

野口 その卵がめちゃめちゃおいしくて、先になくなってしまったんです。私が食べようとしたときにはケチャップライスしかなくて、フーンってなっていたら、「わかったよ」って、もう1回卵を作ってくれたんです。

山本 だって、チキンライスをフライパンで炒めたりするのかと思ったら、誰かが炊飯器の中にケチャップをぶち込んだんですよ(笑)。「全部ケチャップライスにするのか。どれだけ食べるんだ?」と思って、そりゃ卵が足りないなと。そしたら、衣織が残飯みたいになっていたケチャップライスを食べていて(笑)、かわいそうだったので、もう1回卵を作りました。

――杏奈さんは料理の専門学校に通っていたんですよね。

山本 イコラブに入る前、1年だけ行ってました。みんなが「おいしい」って食べてくれるので、作り甲斐があって。「この子はこれが好きだから」と考えながら食材を買うのも好きで、またいつかパーティーをしたいなと思います。

山本杏奈(やまもと・あんな) 1997年11月30日生まれ、広島県出身 (C)YOANI
山本杏奈(やまもと・あんな) 1997年11月30日生まれ、広島県出身 (C)YOANI

小顔矯正で3年後に理想通りになれたら

――衣織さんは何かしてません?

野口 ずっと小顔矯正をしてますけど、永遠に効果が続くわけではないじゃないですか。日ごろの行いが大事で、先生に「右側のアゴの筋肉が強いから、左側で噛むように」と言われています。それはいつも意識して、寝るときも上を向くようにしてますけど……顔は変わらないですね(笑)。

――衣織さんがそこまで気にする必要はありますかね?

野口 自分だから気になることも多くて。きっと年月をかけて直すものなので、3年後くらいに理想の骨格になっていたらいいなと思いながら、やっています。

――莉沙さんはどうですか?

音嶋 私は衣装で脚が見えていたり、今回も背中やお腹の出ている範囲が広いので(笑)、いつ見られてもいいように、脚のマッサージだけは絶対毎日やるようにしています。

――莉沙さんはスレンダーですけど、いっぱい食べるんですよね?

音嶋 めちゃめちゃ食べます。脚には来ないので、一生食べてます(笑)。

――でも、太らないと。

音嶋 いえ、太ります! 食べたらすぐお腹が出てしまうので、たくさん食べた次の日は好きなサラダだけにしたり、ジュースをお水に替えたりして戻します。

音嶋莉沙(おとしま・りさ) 1998年8月11日生まれ、福岡県出身 (C)YOANI
音嶋莉沙(おとしま・りさ) 1998年8月11日生まれ、福岡県出身 (C)YOANI

ラップは今までとレベルが違いました

――曲の話に戻ると、フワちゃんがリリックを書いたラップパートは、かなり難しかったのでは?

野口 難しかった~。初めて詞をいただいたとき、そのまま読むと、どうしても言葉が音に間に合わないんです。どうやって言うんだろうと思っていたら、プリプロのとき、「こうやって読めば歌いやすい」という新しい歌詞カードを付けていただきました。

――どこで言葉を切る、とか?

野口 そういうことや、ちょっと言葉を省略したり、「こう言うと、こう聞こえる」みたいな歌詞です。そこまでやらないと歌えなくて。今までもラップをやらせていただく楽曲は多かったんですけど、その中でも一番の難しさで、何回も録りました。

山本 今までのラップとはレベルが違います。私はそんなにラップを歌うようなキャラでもないんですけど、プリプロでは何テイクも録って、本番では録り終わったあとも、「もう1回いいですか?」とお願いして、結局また何回も録りました。私の歌割りは最後の<ヤバイキマっちゃってない?>のところで、声が高いバージョン、低いバージョンとか、いろいろ歌いました。

練習してガチになりすぎたのでかわいさも混ぜて

――他のメンバーが録っているのも聴きました?

山本 私は莉沙のを聴いてました。

音嶋 うそ? 本当にダメ(笑)! 歌割りが決まるまでは、全員ひと通り録るということで、ラップもやらないといけなかったんですけど、私は本当に乗れなくて。

山本 莉沙はスタジオの中で「エーッ!? もうムリ~!!」と、ずっと叫んでました(笑)。

音嶋 ここまで本格的なラップは本当に難しくて。今ラップを歌っているメンバーはすごいなと、改めて思います。

大谷 やるからにはめちゃくちゃカッコよくやりたいぞと、いろいろなラッパーの方の動画を観て、超絶研究しました。プリプロでは「これ誰?」という感じの声になりました(笑)。

齊藤 それ聴きたい!

大谷 スタッフさん以外、誰も聴いてませんけど、ガチガチのラップをやってしまって。その夜に指原さんから「ラップがうまくて笑った。意外な才能だね」と言っていただきました。でも、ちょっとガチすぎたので、本番のレコーディングではかわいい感じも混ぜました。

――どんなラッパーを参考にしたんですか?

大谷 NiziUさんの曲にラップが入っていて、RIMAさんがすごくうまいので、そういう低めの声を出したり。夜に練習を始めたら、次の日の昼になっていたりしました。

野口衣織(のぐち・いおり) 2000年4月26日生まれ、茨城県出身 (C)YOANI
野口衣織(のぐち・いおり) 2000年4月26日生まれ、茨城県出身 (C)YOANI

フェスで涙した会場に単独で立つのを成長の証に

――今年に入って日本武道館、横浜アリーナと来て、9月には4周年記念コンサートを幕張メッセで行います。ものすごい勢いで階段を駆け上がっている感じですね。

山本 自分たちではなかなか客観的に見られませんけど、周りの方にそう言ってもらうことで、ありがたさを実感します。

――幕張メッセのステージは、2年前にレーベル主催の『SACRA MUSIC FES.』で立ったことがありました。

山本 あのときはイコラブのファンの方は数えるほどしかいなくて、メンバーの誰かのファンを見つけただけでうれしくなったくらいでした。その会場で、自分たちだけでコンサートをできるようになったことは、すごく感慨深いです。

野口 『SACRA MUSIC FES.』では、大好きなLiSAさんと碧井エイルさんのコラボを観ました。さっきまで私たちも立っていたステージが一気にお2人の色に染まって、会場の空気を支配しているのが本当にカッコよくて、涙が止まりませんでした。私たちもそんなふうに、パフォーマンスでお客さんの熱気を生み出せる存在になりたいと思って、そのステージに自分たちだけで立てるようになったのは、成長の証にも感じます。不安もありますけど、きっと私たちならできると考えて用意してくださった会場なので、記念の日をファンの方と一緒に楽しみたいです。

撮影/小澤太一
撮影/小澤太一

1人1人の引っ張る場所が違います

――グループが昇り調子を続けている中で、衣織さんが映美里さんに続いて写真集を出したように、メンバー個々の活動も増えていきそうですか?

山本 1人1人、引っ張ってくれる場所が違うなと思います。いろいろな方面で引っ張れるメンバーがいるのがイコラブで、自分ができることは引っ張る、苦手なことは引っ張ってもらう。個人でも活動できるし、みんなで集まったらもっと強くなれるグループとして、4周年を迎えられたらと思います。

――杏奈さんはグループのリーダーでもありますが、個人ではどんなことで引っ張っていこうと?

山本 私は地元の広島愛が強いところで、引っ張っていきたいと思います(笑)。

齊藤 そっち(笑)?

――『キミは=LOVEを愛せるか!!!』の始球式企画でも、カープシャツを着てマエケン体操までして、MVPを獲りました。

山本 メンバーはみんなポッカーンでしたけど(笑)、「マツダスタジアムで始球式をやりたい」と4年間ずっと言ってるので、頑張りたいです。

音嶋 私もずっと言ってますけど、地元の福岡の皆さんに恩返しができるような活動をしたいと思っています。

撮影/小澤太一
撮影/小澤太一

冠番組を面白くしたいのでたくさん話します

――『イコノイ、どーですか?』を観ていて思うのは、なぎささんがバラエティで意外とグイグイ行くんだなと。

齊藤 頑張らなきゃと思ってワーッと出て、あとで反省もしますけど、話す人がいないと静かになっちゃうので。そこはすごく心掛けています。夢だった冠番組をいただいたからには、観ていて「楽しい、面白い」と思ってもらいたいので、たくさん発言もしていこうと。でも、やっぱりバラエティは難しいですね。

山本 台本がほとんどなくて、聞かれたことにその場で答えたり、「はい、大喜利を」という感じなんですね。みんながエーッ……となっちゃうときに、誰かが手を挙げてくれると助かるので、なぎさに感謝しています。いつも終わったあとに「すごいね」と言っているくらい。なぎさはバラエティで引っ張ってくれています。

――なぎささんは個人でバラエティに出たい気持ちも?

齊藤 イコラブを知っていただけるように、そういう番組に出演できたらいいなと思っています。

――映美里さんはもともと個人での活動も多かったですね。

大谷 私はみんながそのままでいてくれたらいいなと思います。1人1人が尊敬できるメンバーなので、いろいろな人に見つけてもらえたら、それぞれの良いところを自然に発揮できると信じています。

代々木アニメーション学院提供
代々木アニメーション学院提供

=LOVE(イコールラブ)

指原莉乃が代々木アニメーション学院のバックアップのもと、プロデュースするアイドルグループ。2017年4月に結成。同年9月にシングル『=LOVE』でメジャーデビュー。2021年1月に日本武道館2days公演を開催。同年5月に1 stアルバム『全部、内緒。』を発売。『イコノイ、どーですか?』(TBS)に出演中。『=LOVE 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』を9月20日に幕張メッセ・イベントホールで開催。姉妹グループの≠MEと合同で『イコノイフェス2021』を10月9日に富士急ハイランド コニファーフォレストで開催。

『ウィークエンドシトロン』

8月25日発売

Type-A~C(CD+DVD) 1650円(税込)

Type-D(CD) 1100円(税込)

Type-A
Type-A

指原莉乃プロデュースの=LOVEが初のアルバム

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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