人気者の前園真聖氏を見て思う、香川のプレイスタイル
怪我の功名とはこのことか。ここに来て、前園真聖元選手のメディアへの露出が目立っている。まさに勢いのある人気者といった感じだ。ピンチをチャンスに変えた典型的な例と言える。
先日はテレビで、自身の過去を述懐していた。若い頃、どれほどムチャをしていたかを具体的に事細かく、周囲の笑いを誘いながら口にしていた。
彼はピークが短かった。日本代表を外れたのは20代前半。以降、復帰を果たすことなく現役を退いた。本人が口にしたのは不摂生。だが、プレイの面にも原因があったと僕は見ている。そしてそれについて、彼が絶頂期を迎えていた頃、僕はインタビューの際にチラッと指摘したことがある。なぜそんなことを思い出したかと言えば、現在の日本代表選手にも、似たような症状を抱える選手を、見ることができるからだ。
前園はドリブルの得意な選手だった。ポジションは攻撃的MF。当時の日本代表(加茂ジャパン)の布陣は、中盤ボックス型の4−2−2−2。前園はそこで2列目を担当していた。つまり彼は、中盤の真ん中で、果敢にドリブルを仕掛けるタイプの選手だった。
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