Jリーグのサッカーが、ガラパゴス化する理由について
週末、観戦取材に行った横浜Fマリノス対湘南ベルマーレは、3-0で横浜が勝利を飾った。しかし、実際には5-0でもおかしくない内容で、敗れた湘南にはそれでもラッキーがあった。前線にボールが収まらない。完敗の原因は、いろいろあると思うが、何より目に付いた点はそこだった。なので、全体として前に出て行けない。そんな感じだった。
湘南の布陣は3−4−3。4分割表記に直せば、3−4−「2−1」。いわゆる1トップ、2シャドー型だ。その3人で、前から積極的に圧力を掛けようとする意図は伝わって来た。その結果、横浜の両センターバックが、奪われることを恐れて、繋がずに大きく蹴ってしまうというシーンに、確かに何度か遭遇した。そうした意味でこの布陣は奏功していたが、一方で、前線でボールが収まらない原因にもなっていた。
3−4−2−1の2のポジションと、それは大きな関係がある。開いているか、閉じているか。内側で構えているか、外側に構えているか。2シャドーと言う表現が正しければ、センターフォワードの脇になるが、湘南の2もそんな感じだった。タッチラインに近い場所で構えているわけではない。
真ん中とサイド。ボールを収めやすいのは後者だ。真ん中は相手に四方から圧力を掛けられるが、サイドは片側だ。難易度はその分だけ低くなる。
サイドの高い位置にボールが納まれば、3−4−2−1の4の両サイドとの間で連携が利く。全体として前に出て行きやすくなる。
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