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渋谷公園通りギャラリーで「アール・ブリュット2022年巡回展」を開催中【東京都渋谷区】

Luna Subitowriter editor(東京都渋谷区)

渋谷公園通りギャラリーで「アール・ブリュット2022年巡回展 かわるかたち いろいろな素材、さまざまな表現」が9月25日まで開催されています。

「かわるかたち いろいろな素材、さまざまな表現」というタイトルを初めて目にした時は、あまりに当たり前すぎて「ん?ちょっと大風呂敷?」と正直思いました。。

しかし、今展をじっくり鑑賞して思ったのは、確信犯的にこのタイトルをつけていたのだなぁ…と。

「かたち」という言葉は、形・容・象・貌など多様な意味合いを有しています。今展では、まさにそんなさまざまなかたちの表現がキュレーションされています。

これは70歳を超えてから創作活動を始めたという井上優さんの作品。
これは70歳を超えてから創作活動を始めたという井上優さんの作品。

10Bの濃く柔らかな鉛筆を1日3時間の創作中に使い切るそう。ちびけた10Bの鉛筆たちもまた愛しいアートですね。

↓これは下描きなしで昆虫や植物をモチーフにした刺繍作品をつくる五十嵐朋之さんの作品。対象への真摯な観察眼と、糸と貼りによる緻密な刺繍ワールドに驚嘆しました。ぜひ間近でじっくり見てほしい作品です。

こちらは渡辺あやさんの作品。修学旅行で沖縄に行ったことがきっかけで、飛行機を題材にした作品を描き始めたそう。カラフルな絵画の枠線は推薦顔料ボールペンで描き、色鉛筆で彩色するのだとか。カラフルな旅のわくわく感が理屈抜きで伝わってきました。

アートって何?とか、かたちって何?とか。
アールブリュットって何?とか……
まあそんなややこしいことは抜きにして、
とりあえずふらっと立ち寄ってみてください。
渋谷公園通りで無料でこんな素敵な展覧会が
見られるなんて、それだけで幸せなことだなぁと。

*アール・ブリュット2022年巡回展「かわるかたち いろいろな素材、さまざまな表現」と同時開催されている全盲の美術家・光島貴之さんの滞在制作・展示「GOING OVER -まちの肌理にふれる-」についての記事はこちらをご覧ください。

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アール・ブリュット2022巡回展
かわるかたち いろいろな素材、さまざまな表現
会期 2022年7/16 〜 9/25
閉館日 月曜(※9月19日は開館)、9月20日
開館時間 11:00-19:00  入場料無料
会場 東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室 1、2
   東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館 1F電話 : 03-5422-3151
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writer editor(東京都渋谷区)

奥渋在住20余年。旅、アート、インテリア、ウエルネス、映画、猫など多様なメディアに携わる文筆家。

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