溢れる果汁が堪らない「ブルーベリー大福」は銀座本店限定!銀座あけぼのさんの人気シリーズ季節の大福
昨今珍しい存在ではなくなり、私の幼少期よりも普及したと感じるのが生のフルーツを包んだ大福。それまでは苺大福のイメージしかなかったものが、今ではいつの間にか白い筋を丁寧にとった蜜柑をまるごと包んだものや、一粒数百円もする葡萄を包んだもの、更にはマンゴーやパイナップルなど、大福で四季の移ろいを感じるということが増えたような気がします。
東京都中央区、銀座のシンボルでもある和光の時計塔の目の前、銀座四丁目と共に発展を続けてきた「銀座あけぼの」さん。おかきやお日持ちのする和菓子などの贈答品でも全国的にご利用なさる方の多い和菓子屋さんですが、実は大福などの朝生菓子を店舗限定で販売なさっているんです。しかも、銀座四丁目交番目の前の本店でのみお取り扱いのあるお菓子も…
今回は、今まさに旬を迎えている濃藍色の真珠ともいうべき果実を包んだ本店限定「ブルーベリー大福」をご紹介。
やや腰高の大福は澄んだ雪肌。ころんとした佇まいからは、ところどころ期待感を向上させるような影がちらちらと。あくまで外観からだけですが、ぜんたいの大きさに対してかなり大粒でたっぷりのブルーベリーが包まれているのではないかと胸が膨らみます。
ぱくり、と思い切ってかぶりつけば、ふわりとまろやかな口当たりから一拍置いて迸る果汁と可憐な香り。
銀座あけぼのさんのお餅には特徴があり、それは非常にコシが強いということ。特段厚くしているわけではなく、かといって固いというわけではなく噛み応えがあるのです。お餅らしい粘り気は勿論のこと、噛みしめるたびにぽってりと練り上げられてあっさりとした白餡と二つの旨味と甘味にほっこり。
そこへ登場するのが大粒も大粒のブルーベリーの果汁。弾けるように溢れ出す瑞々しい果汁は酸味よりも甘味が際立ち、白餡と徐々に溶かしていくように口の中全体を満たしてくれ、大福を食べているはずなのに喉を潤してくれるほど。大きさ以上の食べ応えに驚くかも…?
なんとなく果物を使用した大福はあんこの量が少ない分カロリーが抑えられているような気がするのですが、果実とあんこの甘味が段階を追って混ざり合う感覚を味わってしまうと、ついついもうひとつと手に取ってしまうのですよね。
初夏と大福は一見ミスマッチかもしれませんが、和菓子屋さんならではの発想と職人技によりむしろぴったりになっているような気がするのです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
柳谷ナオ
<銀座あけぼの・本店>
公式サイト(外部リンク)
東京都中央区銀座5-7-19
03-3571-3640
10時~21時(ブルーベリー大福は14時頃からの販売)