毎日食べても飽きないラーショ! じんわりスープと女将さん手作り餃子が最高「ラーメンショップ 花輪店」
「ラーメンショップ」(通称「ラーショ」)の再ブームが来ている気がする。
1970年代~90年代頃にかけて、関東から東北・瀬戸内などに広がっていったフランチャイズチェーンだが、ここに来て当時を知らない年代の人々がラーショに列をなしている。
筆者も食べ歩きを始めたのは2000年代初頭なので後追い世代ではあるが、こんなにラーショが沸いているのはここ20年では初めてだろう。1970年代からあったラーショだが、ラーメンの原点回帰ブームの動きからか、ここに来て再ブームの兆しだ。
筆者の連載でも「ラーメンショップ 牛久結束店」(茨城県牛久市)、「ラーメンショップ 122号騎西店」(埼玉県加須市)、「ラーメンショップ椿 上彦川戸店」(埼玉県三郷市)、そしてラーショの流れを汲む「屋台とんとんラーメン」(東京都練馬区)をご紹介してきた。
今回は、千葉県船橋市にある「ラーメンショップ 花輪店」を紹介したい。
場所は京葉道路の花輪インターからほど近くにあり、電車だと京成線の谷津駅と船橋競馬場駅の間ぐらいにある。どちらの駅からも徒歩8分程度だ。色褪せた「うまい ラーメンショップ うまい」の赤い看板が目印だ。
「椿系」のお店
このラーショはいわゆる「椿系」のお店。
数あるラーショの中でも「椿」を名乗れるのは一部店舗のみで、本部に認められた味であるほか、出店後の定期チェックもあり、狭き門だという。暖簾に大きく「〇椿」のマークがあるのが目印だ。
夜中までの通し営業
食べログ上では営業時間は11時から24時となっているが、メニューボードにはAM1時までとなっていて、どちらにしても夜中まで営業している。
しかも通し営業で休憩時間はないので、日中でも夜でもいつでも食べられるのが嬉しい。
やりすぎ感の全くないバランス系の一杯
店主に人気のメニューを聞くと、やはり「ネギ系」だという。
ラーショといえばやはり「ネギラーメン」(¥700)だ。店主さんは親切で優しい笑顔が印象的だ。
おなじみの青磁色の浅めの丼で提供。
まずはスープを一口。豚骨のじんわりとした旨味。一口目からこんなに骨のダシ感を感じるラーショは珍しい。
ネギは秘伝のタレ(通称“クマノテ”)で和えてあるが、この味わいが何ともおしとやか。
舌がビリつくほどのしょっぱ旨なネギが特徴な店が多い中、ここは敢えてバランス重視で抑えめになっている。
これがまた良い。ネギのタレがスープに少しずつ混ざり合うが、スープのじんわり感は最後まで失われない。
麺は「椿系」でおなじみの「〇あ」の麺箱が目印の特製麺だ。
中細ながらかためでなかなか伸びない麺で、しっかり主張があって美味しい。程よい縮れがじんわりスープを持ち上げる。
毎日でも食べられるようなバランス系の一杯に仕上がっていて、そのおしとやかさに虜になりそうだ。
パンチのあるラーショもいいが、毎日食べられるラーショというのもいいものだ。
女将さん手作りの餃子が最高
ラーメンをいただきながら厨房に目をやると、女将さんが黙々と餃子の餡を皮で包んでいる。
その一生懸命な姿が愛おしく、つい餃子を注文してしまった。手作り餃子(¥300)だ。
細かく切ったキャベツがこれでもかと入っているので、見た目が緑色をしている。皮は白なのに、透けて緑色になるぐらいキャベツが入っているのだ。
これが素晴らしく美味しい。極限にまで細かくみじん切りにしてあるので、餡のなめらかさはピカイチ。下味は薄めなので醤油・酢・ラー油のタレにどっぷり浸けていただこう。
4人前のラーメンを30分以内に食べたら無料になる「ジャンボラーメン」や、日曜日の小学生ラーメン350円デー、土曜日のシニア100円引きデーなどオリジナルな企画もたくさん。手作りのカレーも名物だ。
お店の活気もあって、家族感溢れる接客もかなり好印象。
そして毎日食べても飽きない味。何度でも通いたい名店だ。
ラーメンショップ 花輪店
千葉県船橋市東船橋5-24-6
047-422-4550
※写真はすべて筆者による撮影
【関連記事:「“ラーショ界最強”の呼び声も高い『ラーメンショップ 牛久結束店』は何が凄いのか?」】
【関連記事:「“ラーショ埼玉ツートップ”のひとつ『ラーメンショップ 122号騎西店』は何が凄いのか?」】