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意外!? エンジェルスの16完封はア・リーグ最多。そのうち、大谷翔平の登板は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 27, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月27日、ロサンゼルス・エンジェルスは、2対0でトロント・ブルージェイズを下した。前日の12対0に続く完封だ。今シーズン、エンジェルスの完封は16試合を数え、17完封のニューヨーク・メッツに次ぐ。ア・リーグでは、最も多い。

 エンジェルスの16完封を先発投手ごとに分けると、大谷翔平が4試合、ホゼ・スアレスが3試合、リード・デトマーズが2試合、他は7投手が1試合ずつとなる。大谷は、この4試合とも6イニング以上を投げた。スアレスは、3試合中2試合が6イニング未満。デトマーズは、ノーヒッターと5.1イニングだ。

 大谷は、この4試合の他にも、無失点が3試合ある。6月16日が6イニング、6月29日が5.2イニング、8月9日は6イニングだ。いずれも、リリーフ投手が1点を取られたが、エンジェルスは勝利を収め、大谷は白星を手にした。

筆者作成
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 エンジェルスの球史(1961年~)において、1シーズンに16完封は、5番5番目に多い。1964年の28完封、1989年の20完封、1975年の19完封、1972年の18完封に次ぎ、2012年と並ぶ。もっとも、どちらも15完封の1962年と1976年を含め、15完封以上の過去7シーズンとも、チーム順位は3位以下。そのうち、1972年と1975~76年の3シーズンは、負け越している。

 なお、今シーズン、エンジェルスの2試合連続完封は、5月6日~7日、6月18日(ダブルヘッダー2試合目)~19日、7月26日~27日に続き、8月26日~27日が4度目だ。これまで、3試合連続完封にリーチをかけて臨んだ、5月7日、6月20日、7月28日の試合は、いずれも敗れている。スコアは、3対7、2対6、0対2だった。

 8月26日~27日に続き、エンジェルスは、28日もブルージェイズと対戦する。先発マウンドには、タッカー・デビッドソンが上がる予定だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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