【猫の皮膚病】猫もアトピーになる?梅雨の時期に多い皮膚病を知って予防しよう!
猫の祖先は砂漠で暮らしていたことから、猫は高温と乾燥には比較的強いといわれています。そのため、日本の高温多湿な梅雨の時期は猫にとってつらい季節といえるでしょう。梅雨の時期は皮膚病も起こりやすくなってきます。症状が出ても慌てず対処できるように、皮膚病を知っておきましょう。
猫の皮膚病の種類
毛で覆われている猫の皮膚は湿度が上がることで蒸れやすくなり、梅雨の時期はトラブルが起こりやすくなります。
- ノミアレルギー性皮膚炎
ポツポツと赤い発疹がみられ、かゆみを伴います。梅雨の時期にノミの活動が活発になるので、発症しやすくなります。
- 疥癬(かいせん)、耳ダニ
耳のフチなどに発疹が出たり、黒い耳垢が大量に出るなどの症状があり、強いかゆみを伴います。ミミヒゼンダニに寄生されるとアレルギー症状が出ます。
- 急性湿性皮膚炎(ホットスポット)
脱毛やかゆみで皮膚が赤く炎症を起こし化膿することも。湿度が上がり毛が蒸れることで発症します。皮膚が弱い子など体質が影響する皮膚病です。
- アトピー性皮膚炎
かゆみを伴う皮膚の炎症、脱毛やフケがみられることもあります。ハウスダスト・カビ・花粉などのアレルゲンに対して過剰な反応が出ることで発症します。体質や遺伝が影響しているといわれています。
- その他の皮膚病
食餌アレルギー性皮膚炎
ごはんを変えたときなどにおこりやすく、特定の食材に対しておこるアレルギー反応です。
心因性皮膚炎
ストレスが原因でおこる皮膚炎で、脱毛が多くみられます。
猫の皮膚トラブルを防ぐためには?
症状が出るまえに、私たちができる予防をしておきましょう。
- ブラッシング
猫は春と秋に毛が生えかわる換毛期があります。毛に絡まったほこりなどもブラッシングで一緒に取り除いて、皮膚を清潔に保ちます。
- こまめな掃除
普段の掃除はもちろん、猫のベッドやお気に入りのお昼寝スポットもこまめに掃除しましょう。特にベッドはダニの温床になるので、掃除機でよく吸って毛もこまめに取り除きましょう。
- 湿度管理
湿度が高いと皮膚病だけでなく、猫の体調にも影響します。除湿機を使用するなど、なるべく快適に過ごせるように環境を整えましょう。
- シャンプー
嫌がる猫が多いと思いますが、シャンプーすることも効果的です。ただし、シャンプーした後はよく乾かさないと逆効果になることもあるので注意しましょう。
- 予防薬
ノミ・ダニなどのアレルギー症状には薬で予防することもできます。首に垂らすスポット剤など、皮膚病だけではなく虫の寄生も予防できるのでおすすめです。
まとめ
一部の毛が抜けて赤く剥き出しになった皮膚を、猫がかゆそうにしきりに舐めていたときは私も焦りました。あらかじめ知っておくことで、症状がでても慌てずに対処することができます。さらに予防対策をしていれば、猫がかゆいおもいをすることも防げるでしょう。猫が梅雨を快適に過ごせるために、できることから始めてみましょう。