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【富田林市】黄金の水が寺内町で完全復活!万里春醸造所横に、バンリノハルビアホールが満を持して開店。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

かつて地下に黄金の水が湧いていたと称され、多くの酒蔵が寺内町にあったことをご存じですか?しかし、残念なことに昭和の時代までで全て廃業となりました。ところが令和になって、酒蔵の建物が残っていた万里春(バンリノハル)酒造さんが、クラフトビールの醸造所兼ビアホールとして再び動き出しました。

この奥河内から情報発信では、昨年夢に向かって動き出したとき、先月遂にビール醸造が始まったときと2回、万里春さんを取材させていただきました。

そして、遂にグランドオープンとなった昨日、さっそく営業初日のバンリノハルビアホールに行ってきました。時刻は17時30分前。小雨の夜の寺内町も雰囲気が素敵ですね。

万里春さんです。ひっそりとしているのはバックヤード側だからです。

入口は東筋を東高野街道(堺町)より一本北の通り南会所町沿いにあります。

地図で表すとこういう位置関係です。

入口に近づくと、すでに待っている人の姿があります。みんなこの日を待ち望んでいたのですね。

期待の高さを裏付けるようなお祝いの花輪がありました。

こちらが入口です。蔵の中にお店があるわけですね。

店内です。オープンとほぼ同時に入りました。いちばん客を密かに狙いましたが、すでに店内にひとり客の姿があり、残念ながら果たせませんでした。

遠くに見える無数の花に、とてつもない期待の高さを感じます。

席が自由に選べたのでこちらにしました。ドアの向こうには醸造設備が見えます。

窓の奥をのぞいてみましょう。ここで醸造されて作られたビールがすぐ隣で飲めるのが凄いんです。

トイレのある場所を見てみましょう。その前の階段横にも多くの花がありますが、

窓があり、醸造設備が見られるようになっています。

というわけで今日はクラフトビールをいただきます。

さりげなく椅子にも「万里春」の文字が見えますね。

ドリンクメニューです。クラフトビールは、ベールエール、アンバーエール、ヴァイツェン、スタウト、ヘイジーアイピーエーの5種類あります。ビールの場合、0.5リットル前後のパイントとその半分のハーフと呼ぶことが多いですが、一般の人でもわかりやすい、LサイズとMサイズとしているのが優しいですね。

クラフトビール以外のアルコールとソフトドリンクです。これならアルコールがダメな人やどうしてもビールがという人も連れてこられますね。

フードメニューです。写真付きなのが良いですね。マス料理というのがありますが、これこそ山が迫っている南河内地域らしいです。千早赤阪村の金剛山登山口の先には、マス釣り場(外部リンク)がありますしね。

料理もビールに合うものが中心に、ソーセージやビール煮込み、ステーキ、ローストビーフなど多彩です。

ご飯ものとしてピザ、パスタ、バーガーもそろっていますので、ビールの本場から来た欧米からの来客も安心して利用できそうです。

さて、登場しました。注文したのはヘイジーアイピーエーのLサイズ(980円:以下税抜き価格)です。近づけるとホップの心地よいアロマが、いきなり鼻に来ました。良いですね。口に含む前から美味しいことがわかります。飲んでもビターな味わいが最高でした。

こちらはベールエールのMサイズ(600円)です。エールビール初心者には飲みやすく、そしてフレッシュなことがわかる味。万里春さんのビールはどれも本当にフレッシュです。

この前見せていただいたビール醸造に使っている井戸水
この前見せていただいたビール醸造に使っている井戸水

その理由はビアホールの地下にある井戸の水を作ってその場で醸造しているからなんですね。日本酒を醸造していた頃の黄金の水が本当に復活し、それがビールをフレッシュな味わいにしていることは誠に素晴らしいと思いました。

料理が登場です。前菜メニューのよだれ鶏(480円)です。これがびっくりするほど早く来ました。まだ早い時間だったからかも知れませんが、それにしても早いのでサクッと飲みながら軽いつまみという時には最適です。

そして、マスのフィッシュアンドチップス(1,280円)です。フィッシュアンドチップスはビアパブには必須ですね。そして日本人にはなじみが薄いのですが、欧米では必須であるモルトビネガーを常備していました。

そしてマスを使っているので、衣の中はピンク色をしています。フィッシュアンドチップスは通常タラを使いますが、そこは南河内の味と言えるマスを使っているのが特徴です。

万里春バーガーフライドポテト付き1,280円です。万里春の名を冠したということは名物メニューでしょうか。この万里春バーガーは追加で様々なトッピングができるようです。

開業記念に万里春と書かれたコースターとエコバックをいただきました。

ちなみに明日11日と明後日12日はグランドオープンということで、こういったオリジナルノベルティーがいただけます。2日間は11:30〜22:30まで通し営業とのこと。

ついついビールが進み、2杯目を飲んでしまいました。スタウトL(左:900円)とヴァイツェン(右:600円)です。

まだ18時台だというのにどんどんお客さんが入ってきています。みんなこの日を待っていたんですね。金曜日の夜ということもあり長居してはお店の人に失礼と思い、私はここで退散しました。

ということで、バンリノハルビアホールは初日から大盛り上がりしていました。

ほろ酔い気分での帰り道にふと感じたことですが、昨年の春に始めて万里春さんを取材した時は、まだ建物内は日本酒酒造時代の荷物がほこりをかぶり、雑然とした状態でした。

昨年春ごろのビアホール予定の場所
昨年春ごろのビアホール予定の場所

ですので、ここでビール醸造所を造るというお話を伺ったときは、夢が大きくて素敵だなと思いつつ、その時の状況を見て本当にビール醸造所が実現するのか、正直イメージがつかみにくかったのです。

しかしわずか1年半で実際にビールが醸造され、こうしてビアホールがオープンしました。その間の関係者の方々の努力を思うと、ほんとうに頭が下がる思いです。

バンリノハルビアホールが寺内町のランドマークとして、また大人が楽しむ空間ができたことでこの町がどう化学反応を起こしていくか、これからとても楽しみです。

万里春醸造・バンリノハルビアホール
住所:大阪府富田林市富田林町21-22
営業時間:平日 11:30~14:00(Lo13:30) 17:30~22:30(F Lo.21:30,D Lo.22:00)
     土日祝 11:30~22:30(F Lo.21:30,D Lo.22:00) ※11/14以降
定休日:年内は不定休
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩8分
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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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