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アンチファンの意味と心理と対策について。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、「アンチファンの意味と心理」というテーマでお話したいと思います。

では、早速。
アンチとは反対という意味です。ファンとは愛好家という意味です。
アンチファンとは、嫌いな癖に、その相手もしくはチームを追いかけ、けなしている人たちのことを言います。

アンチファンと言えば、プロ野球のチーム、巨人のアンチファンを思い浮かべます。彼らは、巨人の試合をわざわざ観て、そして巨人の悪口を言うのです。「嫌いなら観なければいいのに…」と私は思うのですが、彼らは、わざわざ時間と労力を割いて観て、そしてけなすという行為を一生懸命にしているのです。

私(竹内成彦)にもアンチファンがいます。
私のアンチファンは、私のメルマガを一生懸命に読んで、そしてその上で、私のことをけなしてきます。また私は、本を数十冊出しているのですが、私のアンチファンは、私の本をわざわざ読み、そして、アマゾンレビューに、時間と労力を割いて、本および私の悪口を書いてきます。

さて、アンチファンは、どうして、そのようなことをするのでしょうか?
理由はいろいろあるのですが、大きな理由は次の6つです。

1.嫉妬している。
この理由が1番多いです。アンチファンは、自分よりも優れた才能を持っている人や高い地位を築いている人、ファンが多い人などを見ると、うらやましい、憎たらしいという気持ちが沸いてきます。だからけなしてしまうのです。それが証拠に、彼らは、明らかに自分より下の人のアンチファンにはなりません。

2.自分を認めて欲しい。
アンチファンは、自己顕示欲が強い傾向にあります。自己顕示欲とは、自分という存在を周囲の人にアピールしたいという欲のことです。アンチファンは、ファンの人とは異なった意見を言って、自分を認めてもらいたいと思うのです。だからあえて反対のことを言うのです。

3.好きだったのに途中で嫌いになった。
アンチファンが、最初はただのファンだったいうケースは少なくないです。何かしら気に食わないことがあり、それで嫌いになったというケースです。嫌いになったのだけれど、以前は好きだったので、関心がなくなることはなく、それで追っかけてまでしてけなすのです。

4.歪んだ正義感を持っている。
アンチファンの方の中には、歪んだ正義感を持ってらっしゃる方がいます。アンチファンは、「こ奴は、けしからん。自分が成敗してやろう」という気持ちで、相手をけなすのです。

5.自分のことが嫌い。そして、自分に似ている人のことも嫌い。
アンチファンの方は、自己肯定感が低い方が多いです。平たく言えば、自分のことが好きじゃないのです。自分のことが嫌いで、自分に似た人のことも嫌いなのです。だから、自分に似た人をけなすのです。

6.人に流されやすい。
アンチファンの中には、人に流されやすく、自分の意見がない人もいます。そういう人は、皆が悪口言っているから自分も面白がって言おうという心理です。

以上です。
思いつくままに6つ言ってみました。

人は、人の悪口を言うと、一瞬、自分が賢くなったような偉くなったような気になります。だからアンチファンは、人をけなすことがやめられないのです。アンチファンは、人をけなすという行為によって、人間の持つ根源的な欲求、自己重要感欲求を満たしている人…と言うことが出来ます。

そう、人をけなすという行為は、馬鹿でも出来る、もっとも簡単に自己重要感欲求を満たす方法なのです。この方法に憑りつかれる人は少なくありませんが、覚えておいてください、この方法を多用して真の幸せをつかむことは絶対にありません。

続いて、
アンチファンへの対処法ですが、
放っておくのが1番です。まともに相手しないことです。

あなたが有名になればなるほど、あなたが活躍すればするほど、あなたにファンが出来れば出来るほど、それに比例してアンチファンも出来ます。どうぞ、今から覚悟しておいてください。

あなたは、自分のことを大切にしてくれる人のことを大切にしていってください。
アンチファンに、わかってもらおうと努力しないことです。
アンチファンに、攻撃されたからといって、攻撃し返さないことです。

世の中には、いろんな人がいます。あなたの大切な時間と労力は、自分を高めるため、自分を幸せにするために使っていきましょう。

というわけで、今日は以上です。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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