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昭和時代から60年の長きに渡り〈博多の味を守り抜く〉行列の絶えない福岡を代表する豚骨ラーメンの人気店

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県福岡市南区大橋。西鉄天神大牟田線の「大橋駅」のすぐそばに1964年(昭和39年)創業の「一九ラーメン本店」がある。今年、60周年を迎えた地域を代表する老舗店。その「一九本店」を起源として、翌年の1965年(昭和40年)に開業し来年には、こちらも60周年を迎えることになる、福岡市南区老司の〈一九ラーメン老司店〉。時々訪れたくなる老舗店をご紹介したいと思う。

一九ラーメンは「大橋本店」や「老司店」以外にも、現在、福岡市内とその近郊を中心に複数の店舗が点在し、それぞれのお店が地域の方々に支持され続けている老舗の人気店ばかり。そんな中でも老若男女すべての世代に好まれ最も地域の方々に愛されているお店は、お昼時のピークタイムには、行列の絶えることのない人気を誇る。それが〈一九ラーメン老司店〉である。

新しい店内は昔と変わらない雰囲気を維持

昨年(2023年10月)旧店舗があった同じ敷地内に、新しく店舗を新築しリニューアルオープンした。そして今年2度目の訪問は、まだお昼前の11時半頃。少し早めの時間にもかかわらず、広々とした駐車場はすでに満車で、ひとまず駐車スペースのかたわらに車を停め、先客の帰りを待つ。それから5分ほど。お店の回転は割と早めなので、さほど待たずして食後に出てこられた先客との駐車スペースの交換を済ませ入口から店内へと向かう。

店内レイアウトも以前とあまり変わらない

お店の側面にある専用入口(正面は出口専用)から店内に入ると客席はすべて埋まっていて左手にある券売機前にも行列ができていた。そして券売機の順番がきて、まずは食券を買う。

いつもなら「一九」と言えばの「ワンタン麺」だけど、今回は最上段左上の人気メニュー「チャーシュー麺」を迷わず選択し発券。そして、先頭で席が空くのを待つ間、まだ真新しい店内を見渡すと、手前にテーブル席が4つ、奥に長いL字型のカウンター席というレイアウトは旧店舗の頃とあまり変わらない。アットホームな雰囲気もそのままに居心地のよい安心空間。

チャーシューのボリュームも味わいも最適

あまり待つことなくカウンター席が空き、長いカウンターの中央あたり。営業用の大きなスープ釜の前に位置する特等席に座ることができた。

そのままお店の方に食券を渡しつつ麺の硬さは「カタ」でお願いし、待つこと少々。配膳された一杯は、うすくスライスされた丸い形状のチャーシューが6〜7枚入っていて、やわらかで素朴な味わいも相まってとても満足度の高い逸品。

また、豚骨スープは、サラッとはしているものの、カエシの甘みとキリッとした塩味、しっかりとした脂感もありつつ、コクと旨みがあふれる美味しさがある逸品。合わせるツルッとした喉越しのよい食感の細ストレート麺は、とても食べやすく、老若男女すべての方に人気があるのも頷ける。

ラーメン作りが拝めるカウンターの特等席

ご主人とサポートのお二人で、一杯一杯とても丁寧に、それでいて手際よくさばく姿を眺めながらラーメンを楽しめる特等席。目の前で繰り広げられる光景を眺めながらラーメンを啜る贅沢を堪能できた。

今もラーメン一杯を500円という安さで提供

未だにベーシックなラーメンが500円という安さで提供されていることに頭が下がる思いがある。ただ値段の安さだけで通い続けている常連さんはあまりいないだろう。そう思うくらい「老司店」の味や雰囲気に惚れ込んだ方々が、わざわざ足を運ばれ、食べるのを楽しみに訪れているのが想像できる。活気がありながら、どこかホッコリとした雰囲気の残る、新しい店舗もまた、とても居心地が良かった。

一九ラーメン老司店

住所  :福岡県福岡市南区老司1丁目33-13[地図
営業時間:11時00分〜21時00分
店休日 :不定休
駐車場 :専用駐車場あり(14台程度)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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