年収が高い人は、朝食に何を食べているのか?
こんにちは、健康マネジメントスクール、水野雅浩です。
『ビジネスパーソンの健康マネジメント』を中心に本の執筆、企業、行政、大学などで講師をしています。特にアラフィフは、ストレスも増え、年齢差が大きくなるステージ。ぜひフォローして、「攻めの健康マネジメント」にお役立てください。
■年収が高い人は、朝食に何を食べているのか?
勉強ができる人、仕事ができる人、年収が高い人がいる一方で、何度勉強しても頭に残らない人、仕事ができない人、年収が上がらない人がいる。この差は何から生まれてくるのだろうか。教育、親、遺伝、努力、上司との相性、成長市場など様々な要因があるだろう。
ここでは、「健康」いう視点で、さらには、「朝食」にフォーカスしてみたい。
食事の中でも、「朝」という時間に着目した『時間栄養学』という研究がある。農研機構の研究員で、東京大学で時間栄養学の講義をする大池氏の研究では朝食に、たんぱく質を含む朝食を食べている人は、学生の頃から、学校の成績、希望大学への入学率、就職率、その後の年収に強い相関関係があることを報告している。
朝食のたんぱく源としては、目玉焼き、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品。納豆や味噌汁などの大豆製品。焼き魚、ちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージなどの魚類。ハムやベーコンなどの肉類などになる。
■なぜ朝のたんぱく質が、学力や仕事のパフォーマンスをあげるのか
では、なぜ、朝食にたんぱく質を加えている人は、パフォーマンスが高いのだろうか。様々な理由があるがここであ2つに絞りご紹介したい。
1)朝のタンパク質が体内時計を整える。
私達の生活の流れは24時間だが、実は体内時計は25時間周期で回っている。つまり毎日、1時間の時差が生じている。朝起きたときに、ぼーっとしているのもそのせいだ。この時差を解消し、体内時計を24時間にリセットするのが朝の食事だ。
食事による体内時計の同調には「炭水化物―インスリン」のシグナルが重要であることが知られている。これに加えて、早稲田大学理工学術院の研究グループは「タンパク質」が豊富な食事が体内時計を整える効果が高いことを発表している。
時差ボケのまま仕事に行っても、集中力が保てないのは当然のこと。朝の時差ボケを解消し、ビジネスシーンで戦える体を作るためにも、朝ごはんは絶対に食べたほうが良い。そして、食べるなら炭水化物とたんぱく質を摂ったほうが効果的ということがわかる。
2)脳の40%はたんぱく質
たんぱく質といえば筋肉というイメージだが、ほかにも脳、血液、血管、内臓、皮膚など体のすべてがたんぱく質で作られている。例えば、脳は40%がたんぱく質で構成されている。たんぱく質が不足すると脳の働きが低下するのは当然のことだ。
仮に前日の夕食を20時に取ったとする。起床後、仮に朝食をパンとコーヒーですませ、目玉が焼きなどのタンパク質がなかったとする。すると、12時のランチタイムまで、脳の材料でもあるタンパク質がはいってこないということだ。
これでは、今の激しいビジネスシーンで戦い抜けるわけがない。
■ビジネスパーソンと受験生に「納豆たまごかけご飯」を勧めるわけ
では、朝、体内時計を整えて、脳の材料となる、たんぱく質を朝、リッチに摂り入れるには何を食べればよいのだろうか。
理想的には、ご飯と味噌汁、そして、焼き鮭などがあれば最高だ。ただ、朝からこのような理想的な食事をするのはなかなか現実的ではないだろう。
そこで、はじめの一歩として、推奨しているのが、日本人に馴染みのよい「納豆たまごかけご飯」だ。
納豆は、大豆由来のたんぱく質で「畑のお肉」と呼ばれる。鶏卵は、食事の戦闘力指標である「アミノスコア」100で、たんぱく質リッチ。さらに、脳の栄養素に必須のコリンも含まれる。炭水化物も脳のエネルギーになるので、素晴らしいバランス食だ。
もし余裕があれば、しらすやちりめんじゃこをスプーン一杯乗せたら、魚由来のたんぱく質もとれて、メンタルを安定させるカルシウムもとれるので完璧だ。
■まとめ
私は健康経営アドバイザーとして企業、行政、大学などで「仕事のパフォーマンスを上げる健康マネジメント」をテーマに講師をしている。
その中で、朝食を取っているか否かをヒアリングすると毎朝、朝食を摂っているビジネスパーソンは約30%。さらに、朝食の栄養素まで気を使っている人は10%を切る。これでは、激動の時代を戦い抜くことは出来ない。
朝のたんぱく質は、1)体内時計を整え2)脳の主要構成成分である、たんぱくを補給につながる。これがあって初めて、スタート地点に立てるのだ。
朝食を制するものが、ビジネスを制す!という気持ちで、朝食を見直し、明日から、朝のたんぱく習慣を始めよう。
健康マネジメントスクール
水野雅浩
■プロフィール
健康マネジメントスクール 水野雅浩
https://healthylifepj.com/
1975年生まれ 福岡県在住 予防医学の専門家。健康経営アドバイザー。講師・作家。『グローバルで勝つ!太らない疲れない7つの習慣』はAmazon総合ランキング1位。香港の勤務時代に、食事・睡眠・運動・ストレスケア・サプリメントに気を使い仕事のパフォーマンスを上げるビジネスパーソンを目の当たりにして、日本のメタボサラリーマンとの差に愕然とする。その後、某大手外資系企業のサプリメント商品開発責任者として10年歴任。しかし、サプリメント以前に、日本では健康習慣の基礎の啓蒙が必要と痛感。健康マネジメントの専門家として、企業・大学・行政で講師として啓蒙に力を入れている。
■講演実績
【企業】富士通株式会社、東レ株式会社、株式会社麻生グループ、株式会社中外製薬、アクサ生命保険株式会社、三菱商事株式会社、JR西日本グループ、株式会社大日本印刷、コカ・コーラボトリング株式会社、大塚製薬株式会社、ネスレ日本株式会社、Huawei Technologies Co., Ltd.北日本銀行、鳥取銀行、日本海新聞社、岩手日日新聞社、京都ホテルオークラ、とりねつ株式会社、ソルネット経営コンサルティング、税理士法人中央総合会計事務所、北斗工業エンジニアリング、一般社団法人日本パーソナルブランド協会、株式会社ホーマス・キリンヤ【労働組合】全トヨタ労働組合連合会(119社)、豊田自動織機労働組合 【行政】鳥取県、宮崎県、福岡県、岩手県など 【大学】台湾大学 【塾】公文など多数
■保有資格
日本成人予防協会一級健康管理指導員(認定番号H35366)/健康経営アドバイザー 認定番号3000092)東京商工会議所/健康マスター検定エキスパート・普及認定講師 認定番号E1400471/健康美容情報認定協議会 健康美容アドバイザー認定講師/日本ダイエット協会 ダイエットプロフェッショナルアドバイザー/JADP認定 生活習慣病予防アドバイザー/サプリメントアドバイザー(認定番号H35366)/米国NLPコーチング研究所 NLPプロフェッショナルコーチ