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藤井聡太七冠、銀河戦決勝トーナメント進出決定! ブロック最終戦で近藤誠也七段に勝利

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 10月31日。第32期銀河戦・本戦Hブロック最終11回戦、藤井聡太七冠-近藤誠也七段戦が放映されました。棋譜は公式ページで公開されています。

 結果は113手で藤井七冠が勝利。決勝トーナメント(ベスト16)進出を決めました。

 藤井七冠は1回戦でCブロック最多連勝者(6連勝)の新鋭・狩山幹生四段と対戦します。(放映日11月12日、対局日8月9日)

 藤井七冠は4年連続の決勝戦進出、そして3回目の優勝が期待されます。

藤井七冠、角換わりで近藤七段に勝利


 ▲藤井七冠ー△近藤七段戦は、藤井七冠先手で、戦型は角換わり腰掛け銀。互いに間合いをはかりあう現代調の序盤のあと、藤井七冠が仕掛けて戦いが始まりました。

 67手目。藤井七冠は角を切って相手の桂と刺し違え、自分の桂を成り込んで攻めていきます。近藤七段も受けながら反撃の機会をうかがうものの、激しい攻防のうちに、次第に藤井七冠がペースをつかんでいきました。

 藤井優勢で迎えた103手目。藤井七冠は自陣に銀を入れます。これが近藤七段の攻めを遅らせる好手で、一手勝ちを確かなものとしました。

 最後は藤井七冠がきれいに近藤玉を詰ませて終局。113手で藤井七冠の勝ちとなりました。

 両者の通算対戦成績は、藤井7勝、近藤1勝となりました。


将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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