則本昂大が「二桁奪三振」の歴代トップ10にランクイン。今年中に何人追い抜き、何位まで浮上する!?
6月2日、東北楽天ゴールデンイーグルスの則本昂大は、6イニングを投げて10三振を奪った。これにより、二桁奪三振を通算40試合とし、歴代トップ10にランクインした。現時点の則本は10位タイ。米田哲也と伊良部秀輝と並んでいる。今シーズンが終わるまでには、この2人だけでなく、さらに何人かを追い抜き、順位を上げてもおかしくない。
下の表は、則本が各シーズンに記録した、9イニング平均の奪三振(K9)、対戦した打者の結果に占める奪三振の割合(K%)、二桁奪三振の試合(10K+)、登板(G)と先発登板(GS)だ。今シーズンの則本は、「奪三振マシン」だったかつての姿を取り戻している。
ここまでの二桁奪三振は、10登板中2試合だ。今シーズン、あと15試合で先発マウンドに上がり、二桁奪三振が同じペース――5試合に1試合――なら、9位の石井一久(41試合)を抜き、8位の鈴木啓示(43試合)に追いつく。
7位の松坂大輔(45試合)も射程圏だろう。松坂は埼玉西武ライオンズに在籍しているが、今シーズン、二桁奪三振を記録するとは思えない。そもそも、登板するかどうかもわからない。トップ10にいる12人のうち、伊良部と石井、松坂は、日本プロ野球からメジャーリーグへ移り、日本プロ野球へ戻った。復帰後の二桁奪三振は、伊良部が4試合、石井が6試合、松坂は皆無だ。日本プロ野球へ戻ってからの松坂は、中日ドラゴンズ時代の2018年5月30日に記録した、9奪三振が最も多い。
なお、6位のダルビッシュ有(52試合)も、サンディエゴ・パドレスにいるので、日本プロ野球における二ケタ二桁奪三振の試合は増えない。だが、こちらは二桁奪三振の日米合算100試合に迫っている。到達までは、あと3試合。則本と同じく、今シーズン、ダルビッシュは2試合で二桁奪三振を記録している。
メジャーリーグの二桁奪三振については、こちらで書いた。