カウンセリングの効果、カウンセリングで良くなる理由。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「カウンセリングで良くなる理由」というテーマでお話したいと思います。
カウンセリングで良くなる理由は、次の3つです。
1.カウンセリングを受けるとカタルシス効果が表れる。
2.カウンセリングを受けるとバディ効果が表れる。
3.カウンセリングを受けるとアウェアネス効果が表れる。
以上です。
今言った3つを、少しばかり深掘りして解説したいと思います。
1番目のカタルシス効果ですが、カタルシスというのは浄化という意味です。要するに、話をしてスッキリするという意味です。人は、くしゃみでもおならでもそうですが、出すとスッキリする生き物なのです。心の中にあるモヤモヤを口に出し、それをしっかり受け止めてもらうと非常にスッキリするのです。それがカウンセリングの効果です。
2番目のバディ効果ですが、バディとは仲間という意味です。要するに、話をして「わかってもらえた」という感覚を持つと、人は孤独感から解放されるのです。
悩んでいる人は、ほとんど全て孤独感を抱えています。自死してしまう人は特にそうです。「この自分の悩み苦しみは、誰にもわかってもらえない」とばかりに、孤独感を抱えながら自ら命を絶ってしまうのです。人は、世の中に、ひとりでも自分のことを真に理解してくれる人がいたら、死を選ばないと私は思います。カウンセリングを受けると、孤独感が解消されます。それがカウンセリングの醍醐味、カウンセリングの効果です。
3番目のアウェアネス効果ですが、アウェアネスとは気付きという意味です。要するに、話をしていくうちに、話し手の頭の中がどんどん整理されていって、「そうかぁ、こうすればいいんだ」と、自ら気付き、良いアイディア・解決策が頭の中に浮かぶようになるのです。それがカウンセリングの効果です。
以上、3つ。カウンセリングで良くなる理由、カタルシス効果、バディ効果、アウェアネス効果、についてご説明させていただきました。
今言った3つの効果は、友だちとのお喋りでは、なかなか現れません。というのは、友だちと話すときには、いっぽうてきに自分ばかりが話すわけにはいかないからです。
1番目のカタルシス効果は、友だちとのお喋りでは生まれにくいです。友だちとのお喋りでは、自分の話を聴いてもらうこともありますが、友だちの話を聞くことも、自分の話した量に比例して多くなります。だから、話してスッキリというより、話してモヤモヤが多くなってしまうのです。
続いて、2番目のバディ効果も、友だちとのお喋りでは生まれにくいです。自分にも価値観があるように友だちにも価値観があります。自分が「こう思う」とか「こう感じる」とか言うと、友だちが「いや、私はそうは思わない」とか「私はこう思う」と言ったりして、ときに議論になったりします。だから、わかってもらえた感が生じることなく、話して孤独感が解消されるというより、話してよけいに孤独感が増したりするのです。
続いて、3番目のアウェアネス効果も、友だちとのお喋りでは生まれにくいです。自分が喋ると友だちも喋るわけですから、頭の中が整理されるというよりは、さらに余計な情報が入ってきてしまうので、頭の中が混乱してしまうのです。だから、話して気付きを得るというより、話して余計に頭の中がゴチャゴチャするのです。
次に、カウンセリングで良くなる、もうひとつの大きな理由は、カウンセラーから有益な情報や有益なアドバイスを得られるからです。今や、インターネットを使えば、いくらでも有益な情報に触れることが出来ます。でも、その中から、今の自分に適した情報を選び取ることは、非常に難しいです。というのは、世の中には、他の人にとっては有益な情報でも、今の自分にとっては有益ではない情報というのものが、たくさんあるからです。だからこそ、今の自分にとって有益な情報や助言というのものは、専門家から得たほうがいいのです。
腕のいいカウンセラーなら、クライアントの話をよく聴けば、今のクライアントに合った、オーダーメイドの専門的なアドバイスを、処方箋という形で、クライアントに差し上げることが出来ます。このあたりは、友だちとのお喋りからは得られない利点です。
では、今日のまとめです。
カウンセリングで良くなる理由は、話を聴いてもらうと、カタルシス効果、バディ効果、アウェアネス効果、3つの効果が表れるからです。これがカウンセリングの大きな効果です。そして、カウンセリングを受けると、今の自分にピッタリあった、有益なアドバイスを、心の専門家であるカウンセラーから貰えるからです。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。