連日完売で話題の和菓子!岐阜の人気店「柏屋つちや」さんの新作はお洒落なあんずと蜂蜜のお菓子です
「柏屋つちや」さんは、創業2020年とまだ新しいお店ではあるものの、誕生までの背景には長い歴史がある人気店。
滋味深いわらび餅などだけではなく、可憐な色彩の琥珀糖や乳製品をあわせてお酒のアテにもぴったりな和菓子など、どこかときめきを与えてくれるような和菓子はSNSやメディアでも取り上げられ完売続出するほど。
そして、東京は日本橋三越にて現在開催ちゅうの催事「夏のあんこ博覧会」にて登場した新作(本店では夏頃からの販売予定だそうです)もまた、テレビに取り上げられたということもあり連日早い時間から完売するほど!
今回はその新作「あんずとはちみつ ころ」をご紹介。
ひとつひとつ区切られた部屋の中に収められているのは…瓢箪?菓銘の「ころ(葫蘆)」とは、瓢箪の異名。まるで夕焼け空をそのまま持ってきたかのような橙色の肌に塗されているのは和三盆。
そして瓢箪の正体は、といいますと…和菓子の羊羹+洋菓子のパートドフリュイを足して割ったような新しいお菓子。
パートドフリュイというのは、主にフランスなどの洋菓子やさんにて、お日保ちのするお菓子として販売されている伝統菓子。フルーツピューレにお砂糖をあわせ、ペクチンで固めたものです。
羊羹はいわずもがな、あんこを寒天で固めたもの(練り羊羹など)ですね。
こちらはフランス産のあんずピューレに白餡と岐阜県産のはちみつをあわせ、ペクチンで固めたもの。羊羹よりももっちりとした歯応えですが、グミとは全く異なる食感です。
あんずの酸味はどこか爽やかなイメージを持ちますが、そこに加わる白餡と蜂蜜が三位の角を丸くするように作用し、甘酸っぱいのひとことで表現するのは勿体ないほど。丁寧でどことなく深みのある味わいです。
更に、一般的なパートドフリュイは表面にグラニュー糖をまとわせるのですが、こちらはより細やかな粒子でふんわりとした甘味の和三盆。上質かつおちついた甘さが、カジュアルな洋菓子の郷土菓子を何倍も高級感のある和菓子にグレードアップしてくれるような役割を担っています。
重ねた手と手、それぞれの指の隙間を埋めるように絡ませ合いぴたりとひとつになるかのように、和菓子と洋菓子の技法をあわせたお菓子。
葫蘆が実るのは夕顔の花。その夕顔の真っ白な花が命の限り美しく花開く日没時、まさにこちらのお菓子のように燃えるような太陽の色彩に染まるのでしょう。
一見すると、とっても愛嬌のある瓢箪の形の甘酸っぱいお菓子。
けれども、そのお菓子の形や菓銘に触れた時、全く異なる姿で楽しませてくれるというのも和菓子の醍醐味の一つなのではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<柏屋つちや>
公式サイト(外部リンク)
岐阜県大垣市美和町1766
070-2182-9370
9時~17時
定休日 火曜・水曜
※今回は日本橋三越さんでの6月19日(水)~6月24日(月)までの催事にて購入致しました。本店では夏ごろから販売予定とのことです。