ちょっぴり贅沢な秋限定のおやつ「ノースマン栗」栗の甘露煮入りでもお手頃価格が嬉しい北海道の定番土産
いよいよ本格的に秋めいてきて、あちこちで栗きんとんのお知らせや特集が組まれたり、贅を極めた栗羊羹の予約が開始されたりと、なんとなく心浮き立つ今日この頃。それはやはり、日本古来の食材のひとつでもあり、ちょっぴりリッチな秋の味覚でもある栗の魔力でしょうか。
栗きんとんや栗蒸し羊羹だけではなく、定番商品の秋限定品として栗を盛り込んだお菓子も和菓子屋さんの店頭に並び始めましたね。創業100年余り、2022年にパッケージデザインを大人可愛いノルディック柄モチーフへと変更し、以前と変わらず、むしろこのほど更に人気が上昇している「千秋庵」さんの北海道銘菓「ノースマン」。
今回はノースマンの秋限定、栗味をご紹介。
丸く平らなお馴染みのパイ菓子。和菓子屋さんの焼き菓子としてもお馴染みの形ですね。しかし、パイ生地の隙間から立ち昇る秋の芳香はどこか洋風な栗の香り。おそらくパイ生地のバターの作用でしょうね、かといってモンブランとは一味違うのです。
しっとりとしたパイ生地は、中の栗餡と非常に口馴染みの良い食べ心地。そうそう、ぱりぱりサクサクのパイも良いのですが、この全体に水分や油分が行き渡った一体感もたまらないのですよね。
滑らかな栗餡は白餡ベースとなっており、マロンペーストと栗の甘露煮をあわせています。最近は渋皮を剥かずそのまま使用した栗餡なども多く見受けられますが、色鮮やかな栗の甘露煮特有の軽やかな旨味やほっくりとした風味もまた風情があり、ノースマン全体を見た時に非常に統一感のある作品へと仕上げています。
時折現れる黄色いほくほくの粒にもにっこり。この粒感、そしてバターのコクが、おやつにぴったりなご褒美感へと繋がっているのでしょうね。食べる前の洋風な印象と、食べた後の和風な印象との違いも楽しんでいただきたく。
ふぅ、と一息つきたくなるようなそんなときには、北の大地に安らぎに思いを馳せてみるのもいかがでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
柳谷ナオ
<札幌千秋庵・本店>
公式サイト(外部リンク)
札幌市中央区南3条西3丁目
011-205-0207
10時~18時