シーズン5本目のホームランを打ち、最多のベッツに並ぶ。ただし、打点は5。走者がいる時は別人!?
4月7日、タイラー・オニール(ボストン・レッドソックス)は、今シーズン5本目のホームランを打った。この日を終え、5本塁打以上の選手は2人。ともに5本塁打のムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)とオニールは、それぞれ、ナ・リーグとア・リーグの本塁打ランキング1位に位置している。
オニールは、メジャーリーグ7年目の28歳だ。6月下旬に29歳の誕生日を迎える。メジャーデビュー前のトレードでシアトル・マリナーズからセントルイス・カーディナルスへ移籍し、昨年12月のトレードでカーディナルスからレッドソックスへ移った。
開幕早々の5本塁打は、驚きではない。過去2シーズンは計168試合で23本塁打ながら、2021年は138試合で34本のホームランを打っている。また、2020年から今シーズンまで、開幕戦は5年連続ホームラン。メジャーリーグの新記録を打ち立てた。
このストリークについては、昨シーズンの開幕直後にこちらで書いた。
◆「4年連続の開幕戦ホームランは史上最長タイ。新記録は違うチームで打ち立てる!?」
一方、ここまで、ベッツが12試合で11打点を挙げているのに対し、オニールが9試合で記録した打点は、ホームランの本数と同じ。5打点にとどまっている。
もっとも、サンプル数はまだ少ない。走者がいない19打席が打率.500(14打数7安打)と出塁率.632、走者がいる18打席は打率.214(14打数3安打)と出塁率.389だ。ちなみに、過去6シーズンは、無走者時が打率.245と出塁率.322、有走者時は打率.251と出塁率.315。ホームランは、ソロが36本と2ラン以上が42本で、1本当たりの打数も有走者時のほうが少ない。22.0打数/本と16.0打数/本だ。
また、現時点のオニールのような、ホームランの本数=打点、ソロ本塁打以外の打点がない選手は、他にもいる。3本塁打以上の23人のなかでは、4本塁打のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)が4打点、3本塁打のホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)は3打点だ。