【応急処置】銅ワッシャーを(チョットダケ)復活させて再利用する裏技
オイルのドレインボルトに使う「ドレインワッシャー」、そしてブレーキホースに使う「銅ワッシャー」。ボルトを締め付ける際に潰れることでオイルが漏れるのを防ぐ役割があるので、基本的に分解ごとに新品交換が原則です。
・・・
な の で す が ・・・
ええっとですね、急いでいる時に限ってストックがなかったり、予想外のトラブルで分解することになって急遽銅ワッシャーが必要になることが往々にしてあるものです。
ていうか、まさに今日、リアルにそんなシチュエーションになってしまいました。
ブレーキホースを交換することになったのですが、ホースはあれどもワッシャーがない! 銅ワッシャはおろかアルミワッシャーもなくて、さてどうしたものか?と困ってしまいました。
ええい、しょうがない。再利用しよう。
先ほども書きましたが、銅ワッシャーはオイル漏れを防ぐという役割があるので、その都度新しいものを使用するのが原則。
わかっちゃいる。
わかっちゃいるのだけど、今としては多少のオイルにじみが発生することよりも、組み立てられないことのほうがよっぽど事件なわけで。
実はこれまでも、銅ワッシャーを再利用することがあったのですが、意外と何とかなるもので ・・・ てなわけで、今回はそんな「非推奨」な方法をちょいちょい書き留めておこうかと思います。
くどいようですが、あくまで「応急処置」としてご理解の程よろしくお願いいたします。再利用したことによる結果については自己責任でお願いいたします。
しつこい程に前置きしたところで本題に入ります。
まずは「潰し直し」で原型に近づける
応急処置とはいえ、キッチリとオイル漏れは防いでもらわないと困ります。シール能力を発揮するためにはより新品に近い状態になってもらわないといけません。再利用、とは言っても、そのまま何もせずに組み付けるとかなりの確率で漏れます。ひっくり返しても同じこと。再利用するならするなりのひと手間の工夫が必要になります。
一度でも使った銅ワッシャーは「潰れ」ています。
ボルトで締めているので、ある場所は潰れて凹んでいるのですが、よくよく見ると、ボルトが当たってないところが凸になっているはずです。つまり、潰れるということは要は変形している状態。なので、この変形を戻してやることで少しでももとの状態に近づけることが可能になるのです。
てことで、再利用への第一歩は「叩く」ことです。
できれば定盤。なくても、できるだけ平らで、質量があって、衝撃に強い素材の上で叩きます。もちろん、ハンマーもできるだけ綺麗なものを使ってください。
むやみに叩くのではなくて、盛り上がっているトコロを、凹んでいるところに押しやる感じ(?)ちょうど、鈑金のハンマーワーク的なものです。
叩きすぎると穴が縮まってボルトに入らなくなるので、そこはうまく加減してみてください。もし、ボルトに走らなくなってしまったら、バリ取りカッターや細いヤスリなどで修正します。
うまく叩ければ、それだけでワッシャーとしての機能はかなり回復します。そうしたら、第二弾に移行します。
オイルストーンで削って「面」を出す。
お次はオイルストーンです。大きくても小さくでも構いません。表面に油を垂らして、指先でコシコシと擦ります。銅ですから、強いチカラは必要ありません。軽く擦るだけでもみるみる削れるはずです。
先にハンマーで叩いているので、この面出し作業はすぐ仕上がるはずです。オイルストーンがけをしても凸凹が残る場合は、再利用は難しいと考えたほうがいいかもしれません。
この段階でフラットになれば、そこそこの性能を回復していると思われます。
・・・というわけで、以上が銅ワッシャーの再利用の手順です。ちゃんと手順を踏んでフラットが出ているならば、少なくとも新品の銅ワッシャーを注文してる間くらいは持ってくれるはず。
決してお勧めできるテクニックではありませんが、何らかのトラブルの際にお役に立てれば幸いです~!!
今回もご視聴ありがとうございました!!
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■原則として再利用は厳禁。
銅ワッシャーはオイル漏れを防ぐという役割があるので、その都度新しいものを使用することを想定して作られています。潰れることにより隙間を埋めたりする仕様になっているので、再利用するとオイル漏れを起こす可能性があるので分解の際は必ず新しい銅(またはアルミ)ワッシャーを利用するようにしましょう。