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障害者手帳はもらえるのか?【大人のADHD診断】を現役プロ心理カウンセラーが丁寧に解説します。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「大人のADHD診断」というテーマでお話したいと思います。

ADHDとは、注意欠如・多動症という意味です。「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつです。

今から、「あなたが、もしくは、あなたの隣人がADHDかどうか?」計るテストを行います。問題は、全部で18問。「はい」「いいえ」「どちらでもない」でお答え下さい。

では、早速。
1.物事を行なうにあたって、難所は乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがある。
2.計画性を要する作業を行なう際、作業を順序だてるのに困難だったことがある。
3.約束や、しなければならない用事を忘れることが多い。
4.じっくりと考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることが、多い。
5.長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたくなったりする。
6.まるで何かに駆り立てられるかのように、過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることがある。
7.つまらない、あるいは難しい仕事をする際に、不注意な間違いをすることが多い。
8.つまらない、あるいは単調な作業をする際に、注意を集中し続けることが、困難なことが多い。
9.直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことがある。
10.家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労することが多い。
11.外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことが多い。
12.会議などの着席していなければならない状況で、席を離れてしまいたくなることがある。
13.落ち着かない、あるいはソワソワした感じになることが多い。
14.時間に余裕があっても、一息ついたり、ゆったりとくつろぐことが困難なことがある。
15.社交的な場面でしゃべりすぎてしまうことがある。
16.会話を交わしている相手が話し終える前に、会話をさえぎってしまうことが多い。
17.順番待ちをしなければならない場合に、順番を待つことが困難なことがある。
18.忙しくしている人の邪魔をしてしまうことがある。

以上です。
今言った18の質問に「はい」と答えた数が多い人は、ADHDの可能性が高いです。また、数は少なくとも、「大いにある」と答えた人もADHDの可能性が高いです。

尚、今行ったチェックリストは、正式な診断テストではありませんので、疑わしき方は、お早めに心療内科・精神科を受診することをお勧めします。ADHDの症状が非常に強い方は、本人が望めば、障害者手帳をもらえる可能性が高いです。障害者手帳をもらうことのメリット・デメリットに関しては、こちらに記してあります。

さらに、もうひとこと。
精神科医には、精神病に強い医師、ノイローゼに強い医師、ADHDなどの発達障害に強い医師がいらっしゃいますので、願わくば、発達障害に強い医師がいるクリニックへ行くようにしてください。

というわけで、今日は、「大人のADHD診断」というテーマで、お話させていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。

心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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