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ジャッジは4試合続けてホームランを打ち、60本まで3本。ラミレスは40-40まで2本に迫る

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)Sep 25, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、ここ4試合ともホームランを打っている。9月21日にシーズン54本目、22日に55本目。23日のオフを挟み、24日に56本目、25日に57本目だ。

 レギュラーシーズンが終わるまでに、あと3本のホームランを打つと、2年ぶり2度目の60本塁打に到達する。2022年は、62本塁打を記録した。

 ヤンキースは、158試合を終えていて、残りは4試合だ。ちなみに、ここ2試合はボルティモア・オリオールズに敗れ、地区優勝にリーチをかけながら足踏みしている。

 ジャッジを筆頭に、9月25日が終わった時点で20本塁打以上の選手は、以下のとおり。

筆者作成
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 ジャッジのチームメイトであるホアン・ソトも、9月25日にホームランを打った。ソトが5回裏、ジャッジは9回裏だ。ジャッジとソトの合計は、57本塁打+41本塁打=98本塁打。この本数は、チームメイト2人によるシーズン本塁打のランキングにおいて、歴代8位のペアと並んでいる。あと2本増やすと、合計100本塁打以上の6組目となる。それについては、7月下旬にこちらで書いた。

「ソトが2打席続けてホームランを打ち、ジャッジ+ソト=60本塁打。2人合わせて100本なら史上6組目」

 ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は、9月25日のホームランが38本目。すでに40盗塁を記録しているので、史上7人目の40-40まで2本塁打だ。ガーディアンズは、159試合を終えたところ。こちらは、地区優勝に加え、ポストシーズンのシード2以上も確保している。ワイルドカード・シリーズをスキップし、次のディビジョン・シリーズからスタートする。

 フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)とトレイ・ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、9月25日のホームランにより、それぞれ、20本塁打以上を3シーズン連続と4シーズン連続とした。

 フリオは、今シーズンがメジャーリーグ3年目。20本塁打以上だけでなく、20盗塁以上も3シーズン連続だ。メジャーデビューから3シーズン続けて20-20は、フリオの他には、歴代でも、ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)だけ。ウィットJr.は、フリオと同じ2022年にデビューした。ここ2シーズンは、どちらも30-30を達成している。昨シーズンは、フリオも30-30だ。

 ターナーは、4シーズン連続の20-20まで、あと1盗塁としている。2021年以降の4シーズンとも20-20は、ラミレスとランディ・アロザレイナ(現マリナーズ)の2人。そこに加わる可能性がある選手は、ターナーしかいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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