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ちょっぴり固めも魅力的!栄太楼さんの「水ようかん」のぷるんとした弾力とすっきり黒糖が食べやすい

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

かたつむり、ならぬ、こたつむりになって年末年始の休暇を絶賛謳歌中の方も、年末年始こそ激務という方も、なんだかんだ台所から離れられないという方も、皆さんそれぞれの新年を迎えていらっしゃるかと思います。

体を休めるはずが、すっかり胃袋を酷使している方も多いのでは?

晩秋から冬にかけて旬を迎える、福井県の水ようかん。水ようかんは夏のイメージが多いのですが、福井県では「おこたで水ようかん」といわれる冬の風物詩。長方形の一枚の枠に流した水ようかんは黒糖入りのこし餡で作られることが多く、喉を潤すほどの水分を抱きかかえているのです。

つい最近、従来の水ようかんのパッケージからリニューアルなさった創業100年の「栄太楼」さん。今回は、一年を通して福井県の銘菓といわれる羽二重餅にチョコレートや季節のフレーバーをあわせたお菓子から、フレッシュなフルーツをあわせた大福などをお作りになっている栄太楼さんの「水ようかん」をご紹介。

水ようかん
水ようかん

8切れのものが多いなか、榮太楼さんは6切れです
8切れのものが多いなか、榮太楼さんは6切れです

栄太楼さんの水ようかんの容器は、一切れずつの小部屋に注がれたちょっと珍しいタイプ。切り込みは入っていないので、自分でカットしていくのですがこれがなかなか緊張するのです。案の定私はずれてしまいました、まだまだビギナーですね。

ブルートーンが強めのダンディな焦げ茶色
ブルートーンが強めのダンディな焦げ茶色

よいしょ!っと持ち上げた時にカットするガイドラインからずれていることが判明
よいしょ!っと持ち上げた時にカットするガイドラインからずれていることが判明

じゅわりと柔らかな触感が多い中でも、栄太楼さんの水ようかんは比較的寒天の歯応えも感じられるタイプ。匙で掬うとよくわかるのですが、ぷるんとした弾力と張りが個性的。ちゅるりと口に含んで数回噛みしめれば、どこか落ち着いた甘さと華美すぎない黒糖の華麗な風味が徐々に口の中を満たしていき、なんとなくほろ苦いミネラル分もじわり。

緩やかな弧を描く張り
緩やかな弧を描く張り

こし餡の甘さを担う白双糖と黒糖、そしてもうひとつ麦芽糖が含まれているのですね。白砂糖よりも穏やかな甘さが特徴の麦芽糖のおかげもあり、黒糖の甘味以外のキャラクター性にスポットが当たりやすくなっているのでしょうね。

寒天の食感を楽しんで
寒天の食感を楽しんで

栄太楼さんの水ようかんには、ホットコーヒーの香ばしさが似合いそう。こたつや暖房で火照った体をクールダウンさせつつ、ちょっと良い珈琲を淹れてみるのも休日ならではの贅沢ではないでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ

<栄太楼・本店>
公式サイト(外部リンク)
福井県福井市二の宮4-4-5
0776-22-1994
9時〜17時
定休日 火曜

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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