ブレイクした投手を3年3450万ドルで呼び戻し、王者のブルペンは来年も盤石!?
ヒューストン・アストロズのブルペンは、レギュラーシーズンに、両リーグ・ベストの防御率2.80を記録した。また、ポストシーズン13試合の防御率は0.83。こちらは、ポストシーズンに進出した12チームのなかで最も低かった。ちなみに、ブルペンの自責点5には、本来は先発投手の2人、クリスチャン・ハビアとルイス・ガルシアがリリーフ登板で記録した自責点を1ずつ含んでいる。
レギュラーシーズンに、リリーフとして30イニング以上を投げたアストロズの投手は、7人いた。彼らのうち、今オフにFAとなったのは、ラファエル・モンテロだけだ。
モンテロにしても、アストロズを離れていた期間は短かった。ESPNのジェフ・パッサンによると、アストロズとモンテロは、3年3450万ドル(2023~25年)で再契約の合意に達したという。
今から1年前の時点では、ライアン・プレスリーも、今オフのFA市場に出る予定だった。けれども、アストロズとプレスリーは、今シーズンの開幕直前に2年3000万ドル(2023~24年)の延長契約を交わした。
プレスリーと違い、モンテロは、31歳の今シーズンがブレイク・イヤーだ。昨シーズンは、49.1イニングで防御率6.39。夏のトレードで、ケンドール・グレイブマン(現シカゴ・ホワイトソックス)とともにシアトル・マリナーズから移籍した時点の防御率は、7.27だった。アストロズでは4登板とも無失点ながら、マウンドに上がったのは、いずれもチームがリードしている状況ではなかった。ビハインドが3試合、同点が1試合だ。8月上旬に右肩を痛め、そのままシーズンを終えた。
今オフ、アストロズからFAになったのは、モンテロだけではない。夏に加わった「レンタル移籍」の選手を除いても、先発投手のジャスティン・バーランダー、外野手のマイケル・ブラントリー、一塁手のユリ・グリエル、捕手のジェイソン・カストロ、ユーティリティのアレドミーズ・ディアスがFA市場に出ている。
だが、ブルペンに関しては、今世紀初のワールドシリーズ連覇に向け、すでにメンバーはほぼ揃ったと言っていいのではないだろうか。