小中高校生のスマホ経由でのインターネット利用時間実情(2023年更新版)
インターネットを利用することで何でもできるように思えるスマートフォン。現在の小中高校生はどの程度の時間を、スマートフォンによるインターネットへのアクセスに費やしているのだろうか。内閣府が2023年3月に確定報を発表した「令和4年度青少年のインターネット利用環境実態調査」(※)の調査結果から確認する。
直近年となる2022年において、小中高校生のスマートフォンを使ったインターネット利用率は次の通り。小学生42.8%、中学生78.1%、高校生96.9%となっている。
次に示すのは「スマートフォンでインターネットを利用している人」における、平日の平均的なスマートフォンによるインターネット利用時間。
青系統色ほど短時間、赤系統色ほど長時間となるように配色したが、おおよそ学校種類が上になるに連れて赤系統色が増える=時間が延びていることが分かる。平日で1日4時間以上の利用者は赤系統色となるが、小学生は1割前後、中学生は2割強、高校生では4割強にまで増える。男女差はあまり出ていない。
この動向を、平均時間を算出することで確認できるのが次のグラフ。
小中高校生と綺麗な形で利用時間が延びている。また男女差は小学生では女子が長めだが中高校生ではほとんど差異はない。高校生は「ながら利用」が含まれるとはいえ、1日のうち16%近くをスマートフォンによるインターネット利用に費やしている計算になる。仮に睡眠時間を8時間とすれば、起きている時間のうち2割強に該当することになる。ながら利用もあるとはいえ、保護者が心配になるのも理解できるというものだ。
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※令和4年度青少年のインターネット利用環境実態調査
2022年11月3日から12月12日にかけて2022年11月1日時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ5000人に対し、調査員による個別面接聴取法(困難な場合は訪問配布訪問回収法やウェブ調査法も併用)で行われたもの。回答側の事情次第で郵送回答法を併用している。有効回答数は青少年が3230人(うちウェブ経由は450人、郵送回収法は222人)、保護者は3276人(うちウェブ経由は491人、郵送回収法は236人)。
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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。
(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。
(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。