ほとんどの人が間違えている!「手持ち花火のNGな使い方」とは?実際に花火屋さんに聞いてみた!
夏休みが始まりました。子どもと一緒に手持ち花火をする機会も増えますよね。普段、何気なく花火をしていると思いますが、正しい使い方をご存じでしょうか。うまく火がつかなくて「この花火、湿気ているかも?」なんて思うことはありませんか? じつは、花火は湿気ることはないのだそう。さらに、ほとんどの人が間違った使い方をしている場合があるそうですよ。今回は、プロ主婦の筆者が、夏休みに子どもと花火を楽しむため、実際に花火屋さんに花火の使い方を聞いてきました。
花火の先についている紙を導火線にするのはNG!
手持ち花火の中で、先の部分に紙がついている花火がありますよね。これを「ススキ花火」といいます。植物のススキのような形に火花が出るためそう呼ばれているそう。この、先の部分は導火線だと思い、そこに火をつけていませんか? なかなか火がつかないこともありますよね。それもそのはず。紙の部分を導火線にするのは、NG行為なんです!
先についている紙は、ちぎるのが正解!
先についている紙の部分は、中の火薬を保護しているだけ。この部分は、ちぎり捨てるのが正解なんです。
紙をちぎったら、先の部分に火をつけましょう。これで、うまく火がつきますよ。
パッケージ裏にもきちんと書いてある!
ススキ花火の紙部分をちぎることは、じつはパッケージ裏の説明にもきちんと書いてあることがほとんど。しかし、夜にやることが多い花火の説明書を、しっかり読むことってありませんよね。
このお話は花火の老舗会社「若松屋」さんにききました
今回、手持ち花火の正しい使い方を教えてくれたのは、株式会社若松屋の竹内さんです。浅草橋にある東京支社へうかがって、取材させていただきました。
若松屋さんは、昭和12年創業の老舗の花火会社。「飴玉から尺玉まで」をキャッチフレーズに、飴玉などのお菓子や家庭用のおもちゃ花火から、花火大会で上がる尺玉の花火までを製造、販売しています。また、日本でおもちゃ花火を扱う約20社の中でのシェアナンバーワンの会社です。
「ススキ花火は、紙の部分をちぎって火をつけるんですよと言うと、ほとんどの人が『知らなかった!』と驚きます」と、竹内さん。もちろん、その話を聞いた私も、「えー!知らなかった!」と大声をあげてしまいました…。
花火は湿気ないって知ってた?
さらに、あるあるなのが、花火がなかなかつかないとき、「湿気ているわ…」と、その花火をやめてしまうこと。じつは花火は、湿気ることはないそう。「花火の原料である火薬の主成分は炭や鉄分のため、水分を含むのが苦手。そのため花火の消費期限は10年あるんです」と、竹内さんは教えてくれました。
ただし、火薬を包んでいる紙部分は湿気を含む場合があります。余った花火は、新聞紙などにくるんで乾燥している場所に保管をするのがおすすめですよ。紙部分が多少湿気たとしても、紙をちぎって火薬部分に火をつければちゃんと火がつきます。
花火に火がつかない…はこれで解決!
花火になかなか火がつかない…これは結構あるあるですよね。紙をちぎってから火をつければ大丈夫! お子さんと一緒に花火をする際には、ぜひためしてみてくださいね。
※株式会社若松屋さんに取材と掲載の許可をいただいております。
※掲載当時の情報です。現在とは異なる場合があります。
※個人の体験、見解を含みます。
若松屋さんへの取材について詳しくは、私のサイトの記事『夏休みの花火をもっと楽しみたい!花火会社「若松屋」さんへ行ってきました』もご覧ください(外部サイトです)。※スマホアプリからご覧のかたは、プロフィールからフォローしていただくと、最新記事の見逃しがなくおすすめです。