タオルが黒ずむ原因は?洗濯研究家が教える原因別の黒ずみ対処法
洗濯研究家の平島 利恵です。タオルがいつの間にか黒ずんでしまうことはありませんか?タオルの黒ずみは、大きく2つの原因があるんです。
タオルが黒ずむ原因1:蓄積汚れ
タオルのパイル地はフープ状になっており、水分をよく含むため、洗い残し・すすぎ残しが蓄積しやすいアイテムです。
水量不足で汚れが残る
洗濯機の水量は、洗濯物の重さで自動計算されます。タオルのように、かさばり、水をよく吸うものは、自動計算では水量が不足し、しっかり洗えないことがあります。
すすぎ不足で汚れが残る
水分を多く含むタオルは、1回すすぎではすすぎきれず、タオルに汚染水(汚れ+洗剤)が残ってしまいます。
柔軟剤で汚れごとコーティング
洗い・すすぎが不足し、汚れが残ったタオルに柔軟剤を使うと、汚れごと繊維をコーティングしてしまいます。
タオルが黒ずむ原因2:カビ
タオルの黒ずみは、カビの場合もあります。頑固なカビの場合、植物のように根をはり、繊維を分解し、生地を傷めている可能性があります。
洗濯槽の黒カビがタオルに
汚れた洗濯槽で洗濯すると、洗濯のたびにカビがタオルに付着し、タオルが濡れている間にカビが繁殖してしまいます。
タオルの黒ずみを落とすには?
蓄積汚れの場合
皮脂汚れに強いアルカリ性粉末洗剤+40度のお湯でつけ置き洗いし、汚れを溶かし出しましょう。(1時間ほどつけ置きをし、洗濯機にかけます)
カビの場合
軽いカビであれば酸素系漂白剤でのつけ置き洗いで落とすこともできますが、頑固なカビは塩素系漂白剤でないと落とし切れない可能性があります。(塩素系漂白剤は脱色するため、白物以外には使えません)
身体に直接触れるタオルなので、カビの場合は買い替えも検討しましょう。
普段の洗濯からタオルの黒ずみを予防しよう
濡れたタオルは乾かしながら保管
タオルは、濡れている時間が長いほど雑菌が繁殖します。使用後の濡れタオルはすぐに洗うか、洗えないときは干して乾かしながら保管しましょう。
洗濯物の量を7~8割に減らす
タオルの黒ずみを予防するためには、パイルの中までしっかり洗い、すすぐことが大切です。たっぷりの水で泳がせるようタオルを洗いましょう。
すすぎは必ず2回以上
蓄積汚れ・ニオイ対策に一番重要なのは、すすぎです。すすぎ1回OKの洗剤であっても、必ずすすぎは2回以上行いましょう。
柔軟剤は使わない
タオルの洗濯では、吸水力が下がるので柔軟剤は使用を控える方が良いでしょう。
洗濯槽は月に1度掃除
洗濯槽の汚れ・カビがタオルに付着しないよう、洗濯槽は定期的に掃除をして、清潔に保ちましょう。
タオルは、身体から出る汚れが蓄積しやすいアイテムです。ニオイや黒ずみ、ゴワつきが気になった時はつけ置き洗いで蓄積汚れをリセットしましょう!
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