2018年11月28日、「食品ロスの削減の推進に関する法律案」に関し、今臨時国会での成立を目指すための、緊急院内集会が、下記の通り、参議院議員会館で開催された。
日時:2018年(平成30年)11月28日(水)17:30〜18:30
会場:東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館 B109会議室
主催:一般社団法人全国フードバンク推進協議会
当日は、参議院の本会議が急遽16時から18時30分まで開催されることになり、参議院側の議員が来られなくなってしまった。
17:35に、主催者である全国フードバンク推進協議会の事務局長、米山広明氏から挨拶があった。
次にフードバンクの支援を受けた当事者からの発言があった。
17:45からは、国会議員の挨拶があった。
衆議院議員の古屋範子氏
衆議院議員の木村弥生氏
衆議院議員の泉健太氏
衆議院議員の大西健介氏
衆議院議員の堀内詔子氏
衆議院議員の山本和嘉子氏
衆議院議員の西岡秀子氏
以上、国会議員の発言が終わってから、18:00に、国内フードバンク団体からの法案への期待が述べられた。また、18:15からは、フードバンク以外の参加者からの発言が続いた。文字数制限のため、割愛する。
泉健太議員が退席するということで、再度発言があった。
18:30に閉会。
そのあと、参議院の本会議を終えた竹谷とし子氏が駆けつけた。
衆議院議員の竹谷とし子氏
最後に、全国フードバンク推進協議会の代表理事の米山けい子氏から閉会の挨拶があった。
全国フードバンク推進協議会の代表理事の米山けい子氏
緊急院内集会に参加して
複数の方の発言から、今臨時国会ではスケジュール的に厳しい部分はあるが、最後まで諦めずに頑張る、もし難しかったとしても2019年1月に賭けるという言葉が聞かれた。
事業者側に「作り過ぎ」「売り過ぎ」の状況があり、事業者からの食品ロスが357万トンも発生している以上、それを活用するにしても活用しきれない状況だ。事業者側に倫理観のある事業活動を求めたい。今回の院内集会は、リデュース(廃棄物の発生抑制)より、リユース(再利用)を重視した発言が多かった。もちろんリユースもリサイクルもロス削減の上では重要だが、リデュースが最優先であることは日本の食品リサイクル法はじめ、世界共通の原則で、そのための法律案でもあると思う。
小林富雄氏の著書『食品ロスの経済学』(農林統計出版)に、「フランスの行政機関であるADEMEやフランスフードバンクへの取材より『法律ができたから変わるわけではなく、法律成立前から別の制度や国民意識が整っていた』との指摘は印象的であった」とある。
果たして日本はどうであろうか。法案が通れば万々歳、ではない。国民の意識を変革させ、行動変容に繋げていく努力も必要だと考える。
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